歯周治療では、主訴を解決する治療だけでなく、その後のメインテナンスが長期的な口腔の健康維持には必要です。
2021年8月27日に開催されたシュミテクトWeb講演会では、医療法人社団真健会 若林歯科医院 若林健史先生に、「歯周治療後の口腔管理とメインテナンスについて」と題してご講演いただきました。
歯周治療におけるメインテナンスの重要性や、メインテナンス時によくある訴えの対処法などをお話しいただきましたのでご紹介いたします。
歯周治療の流れ
歯周治療の流れは初診の問診、検査から始まり、カウンセリングを行った後に、歯周基本治療に入ります。治療後は再評価を行い、必要に応じて歯周外科処置を行ってから補綴修復処置、メインテナンスへと進みます。
なかでもメインテナンスは健康な口腔状態を維持していくために最も重要なステップです。
初診の患者さんへの対応
最初に患者さんが来院したときは、痛みや不快症状などの主訴がある場合が多いため、まずは緊急処置により主訴の解決をします。
その後、全顎的診査(歯科ドック)を行い、患者さんの口腔内の状態をしっかり把握していくことが大切です。
全顎的診査(歯科ドック)からカウンセリングへ
全顎的診査(歯科ドック)では、問診・視診・触診をはじめとした各種の検査を行い、結果の分析と治療計画の立案をして、患者さんにカウンセリングという形で説明をしていきます。
このカウンセリングでいかに患者さんに理解してもらうかが、その後の長期的な口腔の健康維持に重要なので、しっかり時間をかけて行います。
カウンセリングでは、正しい歯ブラシの方法を覚えること、生活改善をすること、定期的にメインテナンスを行うことなどをお伝えしています。
メインテナンスでみるべきポイント
メインテナンスではトラブルの状態や口腔清掃状態を確認しています。歯周組織については、歯肉の炎症やプロービング値を確認し、生活習慣も見直します。
メインテナンスの時間配分は、おおよそ1時間でう蝕のチェックや術者磨き、スケーリングなどを歯科衛生士がルーティンに行います。その他にブラッシング指導や、歯科医師が咬合調整、義歯の調整を行うこともあります。
メインテナンス時によくある訴えと対処法
メインテナンス時によくある患者さんの訴えに、象牙質知覚過敏症状があります。原因は歯肉の退縮や酸蝕症など様々です。
対処法としては、プラークコントロールや咬合調整、酸性食品の摂取の抑制があります。また一般的に知覚過敏用歯磨剤もよく使用されています。
若林歯科医院ではシュミテクトを患者さんにお渡ししていますが、だいたい2週間くらいで効果を実感されることが多いようです。
本Web講演会のダイジェスト版動画をこちらよりご視聴いただけます。
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