この記事のポイント ・患者さんのセルフケア満足度のアップに欠かせない電動歯ブラシ。今回はその種類や特徴について解説する。 ・数ある音波式電動歯ブラシの中でも歯科医師や歯科衛生士の使用率No.11)であるソニッケアーは、プラーク除去力が手磨きの最大20倍2)でありながら、過圧防止センサーで常に適切なブラシ圧でブラッシングを行うことができる。 ・ソニッケアーの正しい使用方法だけでなく、効果的にステインを除去できるように設計されたトライアングルカットについても紹介する。 |
1)POHC 2023 Dental Professional Tracking Research調べ
2)プレミアムオールインワンブラシヘッド使用時 / クリーンモード使用時 / フィリップス調べ
※ 機能や性能は、ソニッケアーの機種とブラシヘッドの組み合わせにより異なる
この記事は、口腔衛生・予防歯科>TBI・セルフケア
はじめに
電動歯ブラシって実際どうなんですか?良いものなんですか?
電動歯ブラシを買ったけど、どう使えば良いですか?
患者さんから、このような質問を投げかけられたことがある歯科医療従事者の方は、決して少なくないのではないだろうか。しかし、日常的に電動歯ブラシを使用する歯科医療従事者となると、手用歯ブラシを使用する方よりも割合が少なくなる。
歯科医療従事者が個人使用している歯ブラシの種類(調査会社KJTグループによる『歯科専門家実態調査』(2021年)に基づき改編)
今回は、そんな臨床現場で質問されやすい「電動歯ブラシ」について詳しく解説していきたい。
実際のところ、音波式電動歯ブラシはどんな患者さんにおすすめ?
これまで、みなさんはどんな患者さんに音波式電動歯ブラシをおすすめしてきただろうか?
手用歯ブラシでブラッシングを行うのが困難になった高齢者や、手先が不器用な患者さんなど、比較的セルフケアのレベルが低い患者さんにおすすめしてきた方は少なくないかもしれない。
しかし、音波式電動歯ブラシと手用歯ブラシを比較した研究では、それぞれのブラシによるブラッシング後のプラーク付着量や歯肉炎指数に有意差はないという結果がでている。
(参照:歯科衛生士向けおすすめ論文 No.10「電動歯ブラシと手用歯ブラシどっちが有効?」)
そのため、患者さん自身が正しいブラッシング方法を身につけていなければ、音波式電動歯ブラシと手用歯ブラシのどちらを使っても、プラークは十分に除去できないと考えられるだろう。
一方で、患者さんの中には、手磨きに限界を感じている方が意外に多い。セルフケアのレベルが低い患者さんには、TBIを何度も繰り返し行うことで苦痛を感じさせてしまう恐れがあるなら、早期に音波式電動歯ブラシの使用を提案するのも一つだろう。
また、音波式電動歯ブラシがもつキャビテーション効果を考慮すると、粘着性の高いプラークが付着しやすい患者さんや、前歯部の平滑面にもプラークが付着しやすい口呼吸の患者さんにはおすすめしてみる価値があるかもしれない。
さらには、「より歯面の滑沢感を感じたい」「PMTC後の歯面をできるだけキープしたい」といった、セルフケアレベルや意識が高い方にも提案できる。
いずれにしても、歯科衛生士が“こういう患者さんにだけ提案する”と固執する必要はなく、音波式電動歯ブラシの提案を待っている可能性があるすべての患者さんにアプローチできると良いだろう。
プラーク除去力は手磨きの最大20倍2)でありながら、歯や歯肉に対してやさしく磨けるソニッケアー
数ある音波式電動歯ブラシ中でも、日本の歯科医師・歯科衛生士の使用率No.11 )であるソニッケアーは、プラーク除去力が手磨きの最大20倍2)でありながら、手磨きの約50%3)のブラシ圧でブラッシングできるという優れもの。
なぜそんなにも高いプラーク除去力とやさしいブラシ圧を同時に実現できるのか、その秘密はソニッケアーの音波テクノロジーと過圧防止センサーにあるという。
ソニッケアーの音波水流がブラシの毛先が届きにくい部分のプラークを落としやすくしてくれる
ソニッケアーは粘着性の高いプラークを効率的に除去できるよう、1分間に約31,000回ストローク4)し、さらにブラシヘッドが幅広く振幅することによって音波水流を発生させる。この音波水流によって、落としたプラークをかき出すサポートをしてくれるのである。
ソニッケアーがもつ、粘着性の高いプラークを除去するための3つの特徴
また、歯や歯肉に対して過度なブラシ圧を感知すると、即座に過圧防止センサーが作動し、ブラシ圧を緩和するように教えてくれる。そのため、常に適切なブラシ圧でブラッシングを行うことが可能になる。
3)ダイヤモンドクリーンブラシヘッド使用時/2010年Moore氏らの調査に基づく。実験的研究における効果。実際の口腔内での効果は異なる場合があります。
4)フィリップス社調べ
※ 機能や性能は、ソニッケアーの機種とブラシヘッドの組み合わせにより異なる
ソニッケアーの使用方法を徹底攻略!
ソニッケアーの能力を最大限に発揮できるブラッシング方法とは?
ソニッケアーによるブラッシングには、大きく分けて以下の3つのポイントがある。
① 歯頸部に対して、45度の角度でブラシをあてる
45度の角度で毛先をあてることで、歯間部や歯周ポケットなどに潜むプラークを効果的に除去できる。
② ブラシの毛先を押し付けないで使用する
ソニッケアーはブラシを押し付けて使用すると、音波水流が発生しにくくなるため、歯と歯肉に毛先を軽くあてるように使用する。また、ブラシを押し付けて使用することで、ブラシの消耗も早まるため要注意。
ブラシの毛先は押し付けない
③ 手の動きは最小限にして使用する
手磨きのようにゴシゴシと動かすのではなく、歯列に沿ってゆっくりとブラシを動かす。それによって効率良くプラークを除去できる。
ソニッケアーの能力を最大限に発揮するポイント
歯磨剤はどんなものをどれくらい使えば良い?
電動歯ブラシは手用歯ブラシに比べ、ブラシの振動数がはるかに多い。そのため、研磨剤入りの歯磨剤で誤ったブラッシングを行うと、歯面を傷つけてしまう可能性が高くなる。
電動歯ブラシでブラッシングを行う際は、低研磨剤や研磨剤無配合の歯磨剤を使用し、さらにフッ化物によるう蝕予防の恩恵を受けたいと考えるのであれば、2cm程度の量を使用するのが望ましいと考えられる5)。
5)A H Al Mulla, S Al Kharsa, D Birkhed. Modified fluoride toothpaste technique reduces caries in orthodontic patients: A longitudinal, randomized clinical trial. American journal of orthodontics and dentofacial orthopedics. 2010 Sep;138(3):285-91. PMID: 20816297.
新しく開発されたオールインワンブラシのここがスゴい!
ソニッケアー史上最高のブラシヘッド6)と謳う「プレミアムオールインワンブラシ」。皆さんはもうお試しになっただろうか?
ソニッケアープレミアムオールインワンブラシ
プレミアムオールインワンブラシは、プラーク除去からステイン除去、歯肉のケアまでのすべてを叶えるブラシヘッドといわれている。磨きたい場所に毛先がしっかり届く角度付きの長い毛束と、効果的にステイン除去できるように設計されたトライアングルカットの毛先が大きな特徴だ。毛先をトライアングルカットにすることによって、歯の表面との接触度が高まり、着色汚れを効果的に除去できるという。
角度付きの長い毛束とトライアングルカットの毛先
6)プラーク除去力等主要機能の総合力をフィリップス社他製品と比較
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昨今の日本では、コロナ禍によるマスク生活が明け、改めて口腔ケアの重要性が見直されつつある。
令和4年歯科疾患実態調査結果の概要によると、毎日2回以上ブラッシングする者の割合は79.2%、デンタルフロスや歯間ブラシを用いた歯間部清掃を行っている者の割合は50.9%と、どちらも年々増加を続けている。また、歯科医院への定期的なメインテナンスの受診率は58.0%と、こちらも増加傾向にあり、国民全体の口腔ケアに対する意識が上がっていることが読み取られる。
(参考文献:令和4年歯科疾患実態調査結果の概要を発表 厚労省)
いわゆる「意識の高い患者さん」のセルフケア満足度アップにも繋がる可能性があるソニッケアー。
患者さんから質問されることが多い話題であるからこそ、歯科医療従事者の方には、ぜひ一度お試しいただきたい。
好評につき追加で100名募集!個人参加の体感キャンペーンを受付が再スタート!
ソニッケアーを使ったことがなく、試してみたい!
医院で使うだけでなく、自身のセルフケア用品としてもソニッケアーを使ってみたい!
そんな歯科医療従事者の声に応えるため、フィリップス社とソニッケアーの販売代理店である株式会社モリタ(以下、モリタ社)の協同企画として、個人でもサンプルを用いてソニッケアーを体感できる「無料体感キャンペーン」が大好評につき追加で100名募集することが決定した。
今回のキャンペーンにお申し込みいただいた方には、モリタ社よりソニッケアー本体と替えブラシ、使い方を確認することができる説明資料の閲覧用QRコードの体感セットが発送※され、個人でも場所や時間を問わず、ソニッケアーを自由に使用することが可能。
※ 発送は2024年3〜4月の期間内で予定。返送時に使用する「着払い伝票」を同封。
今まで歯科医院単位でしか申し込めなかった体感デモを、自宅などで気軽に受けられる、またとないキャンペーンである。
ご自身でソニッケアーを使ったことがない歯科医療従事者の皆さんには、ぜひこの貴重な機会にお申し込みいただきたい。
この記事は、口腔衛生・予防歯科>TBI・セルフケア
執筆者
WHITE CROSS編集部
臨床経験のある歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連企業出身者などの歯科医療従事者を中心に構成されており、 専門家の目線で多数の記事を執筆している。数多くの取材経験を通して得たネットワークをもとに、 歯科医療界の役に立つ情報を発信中。