11月25日、慶應義塾大学(東京・港、以下慶応大)と東京歯科大学(東京・千代田、以下東京歯大)は、合併に向けた協議に関する状況を発表した。
両大学は昨年、2023年4月をめどに慶応大に歯学部を設ける形での統合について協議を開始していた。
(参照:慶應大と東京歯科大 合併協議を開始)
しかし、今般の新型コロナウルス感染拡大の影響により、教育・研究・医療を取り巻く環境が大きな変化を余儀なくされたことを理由に、協議開始の時点で目途としていたスケジュールを見直す旨を発表した。
今後、慶応大と東京歯大は、双方の歴史と現状を尊重し、今回の統合により双方に不利益が生じないよう、とくに学生が最大の受益者であるように、十分考慮を重ねて、引き続き歯学部の統合と法人の合併に関して協議を行っていくと発表している。なお、合併についての目途はとくに設けないとのこと。
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両大学の合併によって、医歯連携や医理工連携の強化・発展、さらには慶応大が有する先端的なテクノロジーの歯学への応用が期待されていたため、近い将来実現されることになれば、歯科界にとって喜ばしいニュースとなる。
今回の発表内容にもあるように、何よりも両大学の学生に不利益が生まれないよう、慎重に協議を重ねた上で実現されることが望まれる。
今後も両大学の動向に注目したい。