11月24日、歯科医師会館にて、公益社団法人日本歯科医師会 定例記者会見が開催された。
当日の議題は以下の通り。
① 第31回日本医学会総会開催について
② SCRP研究発表抄録集完成の報告
③ 歯科医師による新型コロナワクチン接種状況
会見の内容をダイジェストでお届けする。
冒頭挨拶を務める 公益社団法人日本歯科医師会会長 堀憲郎先生
冒頭に同会会長 堀憲郎先生より、新型インフルエンザ等対策特別推進法の改正、いわゆる感染症に関わる有事法制がまもなく成立する見込みであるとの報告があった。これにより、有事の際に、大臣または知事による直接要請が可能になると説明し、成立した際には改めて見解を発表すると述べた。
続いて、レセックの終了を報告。本件は16年前に診療報酬のオンライン請求義務化の決定に伴い、オンライン請求ができない会員医療機関を援助する目的で実施された事業。しかしその後の政権交代により、平成21年にオンライン請求の義務化が撤廃され、当初の目標より大幅に低い水準での利用が続いていた。今回、NTTデータより1年後を目処にサービスを終了したいという要請を受け、同会としては協議会を設置し、適切な移管を図っていくと述べた。
最後に、立案中である来年度の計画に言及し、2040年を見据えた歯科ビジョンに紐付けをした計画の立案を要請していると説明した。
① 第31回日本医学会総会開催について
2023年4月21日から23日まで開催される、「第31回日本医学会総会 2023東京 ビックデータが拓く未来の医学と医療〜豊かな人生100年時代を求めて〜」について、会長の堀憲郎先生と、常務理事の尾松素樹先生より紹介があった。
日本医学会は明治35年から4年に1度開催されてきた伝統のある学術集会で、前回の名古屋大会で初めて歯科の特別プログラムが盛り込まれたとのこと。今回の総会では、歯科関係プログラムとして、3つの特別講演と、3つのシンポジウム、1つの市民向けセッションが開催予定。
尾松先生は、医科においても医科歯科連携の重要性が叫ばれている証であると話し、歯科医師の本総会への参加登録を呼びかけた。
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② SCRP研究発表抄録集完成の報告
公益社団法人日本歯科医師会 常務理事 尾松素樹先生
常務理事の尾松素樹先生より、SCRP(スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム)の令和四年度日本代表選抜大会の研究発表抄録集が完成したとの報告があった。
抄録集では、21校の歯科学生の論文を掲載しており、本会HPにて一般公開される予定。
③ 歯科医師による新型コロナワクチン接種状況
歯科医師による新型コロナワクチン接種状況(黄色は前回報告より変更があった箇所)
質疑応答
Q . 日本医学会総会の歯科関係プログラムはどこに入っているのか
A . 5つの柱の中に入っている。例えば柱3には、「超高齢社会における生活習慣病対策対策ー歯科の立場から」がある。
Q . SCRP抄録集の活用方法はあるか
A . 素晴らしい論文を発表するだけではなく、記録として残すために作成したもの。これから研究を始める若い学生の参考にしてほしい。
Q . レセックの移管について同意は得られているのか
A . 本件はNTTの事業であり、歯科医師会としては、ユーザーが混乱しないシステムの準備をお願いしている。
現在354名のユーザーに意向調査を実施し、半数以上の反応をいただいているところ。大きな苦情はない。
Q . 日本医学会総会の参加に補助などはあるか
A . 会費は30,000円。学会の通常費用の相場として妥当であり、補助はない。
日本歯科医師会定例記者会見アーカイブ
2022年4月21日
2022年5月26日
2022年6月30日
2022年7月28日
2022年8月25日
2022年9月29日
2022年10月27日
2022年11月24日