歯科業界と音楽業界は無限の可能性を秘めています。
そう語るのは世界最大の音楽企業グループ、ユニバーサルミュージック合同会社で業務用BGMサービスを担当し、同時に選曲のプロ資格「ミュージックソムリエ」を保有する石井氏。
BGMとは、言わずもがなBack Ground Music(背景音楽)の略である。多くの医院でBGMを耳にする機会は多いが、ほとんどの院内では、“なんらかのBGM” を “なんとなく” かけているのではないだろうか。
そのような中、すでに歯科業界外では、音楽をCS(顧客満足度)やES(従業員満足度)に活用する流れが進んでいるようだ。
図1 BGMのアンケート結果
上図は、BGMに用いる音源についてアンケート調査を行ったデータである。どれも一般的で馴染みのあるものだが、石井氏は業務上の使用においては特に注意が必要だと話す。
技術が進歩し、地下鉄の中でも動画を見ることができたり、音楽を再生する手法があったりなど、我々の生活において動画や音楽が非常に身近な存在になっています。しかし、業務用であるという点で使用方法には注意が必要です。その理由は、「著作権」という重要なコンプライアンスがあり、そこにリスクが散りばめられているからです。
「医療施設は免除されている」という言葉が広まっていることを知りましたが、これは正確性に欠けている情報で、危機感を感じます。しかし、そもそも音楽著作権自体が複雑であるため、きちんと理解を深めるための機会が少ないことも原因のひとつであると考えられます。
以前、携帯電話が普及した時に流行った違法ダウンロードが撲滅したように、業界を超えて正しい情報共有がなされるようになることを期待していますし、私も邁進していくつもりです。
そして、BGMは著作権の扱いに気をつけさえすれば、様々な効果が期待できます。BGMの効果はすでに多方面において実証済で、弊社でも様々なデータを保有しています。
すでに、飲食業界では顧客のための空間演出にBGMを用いたり、オフィスや工場のような従業員のみのスペースやカフェにおいても、働く方へのBGMが活用され始めている。
たった20分のセミナーで、院内に適したBGMがわかる!
3月11日(土)より期間限定で、音楽セミナー「音楽のプロが考える歯科医院のBGMの選び方」の第2回の配信を開始。
第1回で特に多く寄せられた質問は「院内に適したBGMはどれか」、「具体的な再生方法別の合法性」、「音響機器の接続方法」の3つ。今回は、BGMはどういった観点で選ぶのか、正しい著作権処理とはどういうことか、具体的にどのように機材が必要なのか、これらの疑問にお答えするべく極力スマートな形でご案内する。
これまで “なんとなく” 音楽を使っていた方々に、新たな音楽の可能性を感じてもらえる機会になること間違いなしのセミナー。是非皆様でご視聴いただきたい内容となっている。