知識の整理・確認に最適な歯周病学テキストの改訂版。ここ数年で新しくなった知見を盛り込み、令和5年版歯科医師国家試験出題基準に準拠しました。
症例写真や図版を多用し、より理解しやすい構成となっています。
臨床の歯科医師の先生方にとっても、知識のアップデートと、臨床現場の現状把握に役立ちます。
第 1 章 歯周病を正しく理解するための基礎知識
1 歯周病について
歯周病とは/歯周病原細菌の発見、疾患感受性/歯周病活動性/歯周病の概念と治療法の変化/本邦の歯周病の現状
2 歯周組織の解剖・組織学
歯周組織とは/歯肉/セメント質/歯根膜/歯槽骨/歯周組織の血管分布
3 歯周組織の生理学 井上 富雄
歯根膜機械受容器の応答特性/歯根膜刺激で誘発される反射/咀嚼に対する影響/歯の喪失による影響
4 歯周病の病理組織学的変化
プラーク性歯肉炎の病理組織像/慢性歯周炎の病理組織像/歯肉炎および歯周炎の発生と進行過程/ポケットの形成過程/歯周組織の退縮
5 歯周病の細菌学
口腔環境と口腔細菌叢/バイオフィルム/デンタルプラークの病原性/病因因子/歯周病の病因についての新たな考え方
6 歯周病の免疫学
免疫系とは/歯周病で展開される免疫応答/歯周病の発症と進行
7 歯周病の生化学
歯周組織を構成する組織の生化学的特徴/歯周病と白血球の遊走について/歯周病と炎症メディエーター/歯周病における組織破壊とタンパク質分解酵素
8 歯槽骨の吸収
歯槽骨のリモデリング/骨吸収破壊のメカニズム/炎症性骨吸収としての歯槽骨吸収
第 2 章 歯周病のリスクファクター
1 歯周病の原因の定義
歯周病の原因の定義
2 歯周病の病因
初発因子と促進因子について
3 リスクファクターの総論
リスクファクターとは/歯周病のリスクファクター
4 リスクファクターの各論
細菌因子/環境因子/宿主因子
5 歯周病の遺伝的背景
歯周病の遺伝的背景/歯周病の遺伝的な捉え方/歯周病発症と遺伝子
第 3 章 ペリオドンタルメディシン
1 ペリオドンタルメディシンの定義
ペリオドンタルメディシンとは/ペリオドンタルメディシンの基本概念
2 歯周病と糖尿病
糖尿病とは/糖尿病と歯周病の関係/糖尿病患者に対する歯周病治療の留意点
3 歯周病と肥満
メタボリックシンドロームとは/疫学/脂肪組織から全身へ/肥満から歯周病へ/歯周病から肥満へ
4 歯周病と血管病変
歯周病の動脈疾患に対するリスク/動脈疾患罹患部位からの歯周病原細菌の検出/動脈疾患患者の歯周病原細菌に対する抗体価の上昇/動脈疾患とPorphyromonas gingivalis/動脈疾患と炎症性サイトカイン/まとめ
5 歯周病と早産・低体重児出産
早産・低体重児出産/歯周治療が早産・低体重児出産に与える効果/歯周病が早産・低体重児出産に影響を及ぼすメカニズム/まとめ
6 歯周病と誤嚥性肺炎
肺炎、特に高齢者における肺炎の特徴/誤嚥性肺炎の発生機序/誤嚥性肺炎の原因微生物と歯周病/誤嚥性肺炎の予防
7 歯周病と関節リウマチ
歯周病と関節リウマチの関連/歯周治療が関節リウマチに与える効果
8 歯周病と非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)とは/歯周病とNASHの関連
9 歯周病と慢性腎臓病(CKD)
慢性腎臓病(CKD)とは/歯周病と慢性腎臓病(CKD)の双方向の関連性/今後の臨床上の留意点
10 歯周病と骨粗鬆症
骨粗鬆症とは/歯周病と骨粗鬆症を結ぶメカニズム/歯周病の進行と骨粗鬆症/骨粗鬆症治療薬と歯周病
第 4 章 歯周病の診察と検査・診断と治療
1 歯周病の診察と検査
医療面接/基本的な検査/その他の検査
2 歯周病の分類と診断
歯周病の分類に関する考え方の変遷/日本歯周病学会の歯周病分類(2006)/歯肉病変/歯周炎/分類に含まれる「その他の疾患」/歯周病の分類の問題点と課題/歯周病の診断/歯周病の新分類(2018)
第 5 章 歯周病の治療法
Ⅰ 一口腔単位の歯周治療の進め方
1 歯周治療の流れ
医療面接、検査、診断/治療計画の立案、歯周基本治療、歯周外科治療、口腔機能回復治療/再評価の必要性、治療計画の修正/生涯にわたる継続管理
Ⅱ 歯周基本治療と再評価
1 歯周基本治療とは
歯周基本治療の目的/歯周基本治療の内容/歯周基本治療と歯周組織検査(再評価)
2 応急処置(急性歯肉膿瘍・歯周膿瘍に対する処置)
膿瘍の定義/鑑別診断/治療法
3 モチベーションと禁煙指導・支援
モチベーションとは/モチベーションの方法/歯周治療におけるモチベーション/モチベーションの強化/禁煙指導・支援
4 プラークコントロール
プラークコントロールとは/プラークコントロールの分類/物理的歯肉縁上プラークコントロール/物理的歯肉縁下プラークコントロール/化学的歯肉縁上プラークコントロール/化学的歯肉縁下プラークコントロール/プラークコントロールの評価
5 スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
SRPとは/SRPの意義と臨床的効果/病的セメント質の為害性/SRPを始める時期/歯石の探知/スケーラーの種類/手用スケーラーのシャープニング法/手用スケーラーの操作法/パワードリブンスケーラーの操作法/SRPの難易度を決める因子
6 暫間固定
暫間固定とは/暫間固定の分類と種類/暫間固定にあたっての注意点
7 咬合調整
咬合調整の時期/咬合調整の術式
8 歯周-歯内病変
歯周-歯内病変の成因/歯周-歯内病変の鑑別
9 抜歯の判定基準
抜歯の際に参考にすべきこと/抜歯に対しての患者へのインフォームド・コンセント
10 象牙質知覚過敏
象牙質知覚過敏の発症/象牙質知覚過敏の治療法/象牙質知覚過敏を防ぐには
11 再評価
再評価の意義/歯周基本治療に対する歯周ポケットの反応性
12 非外科的治療の効果と限界
Ⅲ 歯周外科治療
1 歯周外科治療とは
歯周外科治療の目的と基本事項
2 歯周組織の治療と再生
軟組織の創傷治癒/歯周病における歯槽骨の再生の意義
3 組織付着療法
歯周ポケット搔爬術/新付着術:ENAP/フラップキュレッタージ(アクセスフラップ手術)/ウィドマン改良フラップ手術
4 切除療法
歯肉切除術/歯肉弁根尖側移動術/歯槽骨外科手術
5 歯周組織再生療法
骨移植術/組織再生誘導法/増殖因子などの応用/骨再生誘導法
6 歯周形成手術(歯肉歯槽粘膜形成術)
歯周形成手術(歯肉歯槽粘膜形成術)/歯周形成手術の種類/遊離歯肉移植術/歯肉結合組織移植術/歯肉弁側方移動術/歯肉弁歯冠側移動術/歯肉弁根尖側移動術/両側乳頭弁移動術/その他の歯周形成手術
7 根分岐部病変
根分岐部病変とは/根分岐部病変の検査、診断/根分岐部病変の治療法
Ⅳ 口腔機能回復治療
1 総論
2 修復・補綴治療
歯周組織と修復・補綴装置との関係/欠損補綴の考え方/審美性の回復と歯周補綴
3 インプラント治療
インプラント治療とは/歯周治療におけるインプラント治療/インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎/インプラントのメインテナンス(支持療法)
4 矯正治療
歯列不正と歯周組織破壊/矯正力と歯周組織の反応/矯正治療の目的と開始時期/矯正治療の適応と禁忌/矯正治療中の歯周組織/保定
Ⅴ メインテナンス
1 メインテナンス・SPT
メインテナンス・SPTとは/メインテナンス・SPTの内容/メインテナンス・SPTの方法/メインテナンス・SPTの実際
Ⅵ その他の治療
1 薬物療法
歯周治療における薬物療法の位置づけ/抗菌薬の適正使用の基準/歯周ポケットへの薬物療法/抗菌薬の経口投与(内服)による薬物療法/まとめ
2 レーザー
歯周治療におけるレーザー/レーザーの発振原理と特性/各種レーザーの特性/歯周・インプラント治療におけるレーザーの応用/今後の課題と展望
3 口臭
口臭治療の留意点/口臭症の診断と治療/口臭の予防・管理
Ⅶ 歯周組織の突発病変の概要
1 突発的な歯の動揺
原因因子と診断/重度歯周炎や急性歯周膿瘍の場合
2 歯の挺出
歯の挺出について/挺出した歯に対する治療
3 急激な腫脹や膿瘍形成の処置
急激な腫脹や膿瘍形成の原因/急性歯肉膿瘍や急性歯周膿瘍、根尖性歯周膿瘍の治療
4 歯周治療に関連する肉芽組織の異常増殖の対策
全身的因子の関与/重度歯周炎や急性歯周膿瘍の場合
5 歯周外科処置後における持続性出血の対策
歯周外科治療後における持続性出血の原因/処置法
6 急性および慢性疼痛
定義/診断/対策
7 ポケットの再発
ポケットの再発の原因/ポケット再発に対する対策
8 ビスフォスフォネート関連顎骨壊死
ビスフォスフォネート関連顎骨壊死
第 6 章 ライフステージを通じた歯周治療
1 小児の歯周病
小児の歯周病の特徴および細菌学的特徴/小児における歯周病を有する者の割合/小児期から歯周組織破壊を伴う歯周病の分類、特徴/まとめ
2 思春期の歯周病
思春期の特徴/思春期における歯周疾患罹患状況/思春期から主に発症する歯周炎/まとめ
3 女性の歯周病(妊娠性歯肉炎:妊娠と関連する歯肉炎)
妊娠性歯肉炎
4 高齢者の歯周病
高齢者の特徴および治療時の注意点/超高齢社会における歯周治療の意義/高齢者に対する歯周治療
5 更年期、周術期における歯周病への対応
更年期への対応/周術期における対応
第 7 章 歯周病の疫学
1 歯周病の疫学
疫学とは/歯周病の疫学研究に用いられている指標/世界における歯周病有病率の疫学調査/わが国における歯周病有病率の疫学調査/歯周病のリスクファクターに関する疫学調査/歯周病と全身疾患との関連性に関する疫学調査
第 8 章 歯周病の予防管理
1 ライフステージと歯周病
口腔保健(予防)/疾病予防のコンセプト/各ライフステージにおける歯周病予防
2 歯科関係者と多職種との連携
歯科医師と歯科衛生士の連携/多職種とのかかわり/多職種とのかかわりで成果を上げるためには
第 9 章 特殊な歯周病
1 喫煙関連歯周炎
ニコチン依存症/喫煙の口腔、歯周組織への影響/受動喫煙による歯周組織への影響/禁煙による歯周組織への影響/禁煙のもたらすもの/加熱式タバコ
2 壊死性歯周疾患
病変とその成り立ち/症状と診断/治療
3 ヘルペス性歯肉口内炎
病変とその成り立ち/症状と診断/治療
4 剝離性歯肉炎
病変とその成り立ち/症状と診断/治療
5 歯肉線維腫症
病変とその成り立ち/症状と診断/治療
6 薬物性歯肉増殖症
薬物性歯肉増殖症とは/歯肉増殖症を起こす薬物/臨床所見/組織学的所見/発症機構/治療法
7 侵襲性歯周炎
侵襲性歯周炎
8 Down症候群と歯周炎
Down症候群と歯周炎の関連/Down症候群が歯周炎に罹患しやすい要因/治療
9 低ホスファターゼ症
低ホスファターゼ症/低ホスファターゼ症の分類/低ホスファターゼ症の遺伝子解析/低ホスファターゼ症の歯周病の特徴と治療の注意点
10 Papillon-Lefèvre症候群と歯周炎
Papillon-Lefèvre症候群の特徴/PLS患者に対する歯周治療
11 良性腫瘍と悪性腫瘍との鑑別診断
歯周組織の腫瘍/良性腫瘍と悪性腫瘍/歯周領域における診断時の注意点
12 白血病性歯肉炎
病変とその成り立ち/症状と診断/治療
13 好中球減少症
好中球減少症とは
14 Chédiak-Higashi症候群
病変とその成り立ち
症例写真や図版を多用し、より理解しやすい構成となっています。
臨床の歯科医師の先生方にとっても、知識のアップデートと、臨床現場の現状把握に役立ちます。
第 1 章 歯周病を正しく理解するための基礎知識
1 歯周病について
歯周病とは/歯周病原細菌の発見、疾患感受性/歯周病活動性/歯周病の概念と治療法の変化/本邦の歯周病の現状
2 歯周組織の解剖・組織学
歯周組織とは/歯肉/セメント質/歯根膜/歯槽骨/歯周組織の血管分布
3 歯周組織の生理学 井上 富雄
歯根膜機械受容器の応答特性/歯根膜刺激で誘発される反射/咀嚼に対する影響/歯の喪失による影響
4 歯周病の病理組織学的変化
プラーク性歯肉炎の病理組織像/慢性歯周炎の病理組織像/歯肉炎および歯周炎の発生と進行過程/ポケットの形成過程/歯周組織の退縮
5 歯周病の細菌学
口腔環境と口腔細菌叢/バイオフィルム/デンタルプラークの病原性/病因因子/歯周病の病因についての新たな考え方
6 歯周病の免疫学
免疫系とは/歯周病で展開される免疫応答/歯周病の発症と進行
7 歯周病の生化学
歯周組織を構成する組織の生化学的特徴/歯周病と白血球の遊走について/歯周病と炎症メディエーター/歯周病における組織破壊とタンパク質分解酵素
8 歯槽骨の吸収
歯槽骨のリモデリング/骨吸収破壊のメカニズム/炎症性骨吸収としての歯槽骨吸収
第 2 章 歯周病のリスクファクター
1 歯周病の原因の定義
歯周病の原因の定義
2 歯周病の病因
初発因子と促進因子について
3 リスクファクターの総論
リスクファクターとは/歯周病のリスクファクター
4 リスクファクターの各論
細菌因子/環境因子/宿主因子
5 歯周病の遺伝的背景
歯周病の遺伝的背景/歯周病の遺伝的な捉え方/歯周病発症と遺伝子
第 3 章 ペリオドンタルメディシン
1 ペリオドンタルメディシンの定義
ペリオドンタルメディシンとは/ペリオドンタルメディシンの基本概念
2 歯周病と糖尿病
糖尿病とは/糖尿病と歯周病の関係/糖尿病患者に対する歯周病治療の留意点
3 歯周病と肥満
メタボリックシンドロームとは/疫学/脂肪組織から全身へ/肥満から歯周病へ/歯周病から肥満へ
4 歯周病と血管病変
歯周病の動脈疾患に対するリスク/動脈疾患罹患部位からの歯周病原細菌の検出/動脈疾患患者の歯周病原細菌に対する抗体価の上昇/動脈疾患とPorphyromonas gingivalis/動脈疾患と炎症性サイトカイン/まとめ
5 歯周病と早産・低体重児出産
早産・低体重児出産/歯周治療が早産・低体重児出産に与える効果/歯周病が早産・低体重児出産に影響を及ぼすメカニズム/まとめ
6 歯周病と誤嚥性肺炎
肺炎、特に高齢者における肺炎の特徴/誤嚥性肺炎の発生機序/誤嚥性肺炎の原因微生物と歯周病/誤嚥性肺炎の予防
7 歯周病と関節リウマチ
歯周病と関節リウマチの関連/歯周治療が関節リウマチに与える効果
8 歯周病と非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)とは/歯周病とNASHの関連
9 歯周病と慢性腎臓病(CKD)
慢性腎臓病(CKD)とは/歯周病と慢性腎臓病(CKD)の双方向の関連性/今後の臨床上の留意点
10 歯周病と骨粗鬆症
骨粗鬆症とは/歯周病と骨粗鬆症を結ぶメカニズム/歯周病の進行と骨粗鬆症/骨粗鬆症治療薬と歯周病
第 4 章 歯周病の診察と検査・診断と治療
1 歯周病の診察と検査
医療面接/基本的な検査/その他の検査
2 歯周病の分類と診断
歯周病の分類に関する考え方の変遷/日本歯周病学会の歯周病分類(2006)/歯肉病変/歯周炎/分類に含まれる「その他の疾患」/歯周病の分類の問題点と課題/歯周病の診断/歯周病の新分類(2018)
第 5 章 歯周病の治療法
Ⅰ 一口腔単位の歯周治療の進め方
1 歯周治療の流れ
医療面接、検査、診断/治療計画の立案、歯周基本治療、歯周外科治療、口腔機能回復治療/再評価の必要性、治療計画の修正/生涯にわたる継続管理
Ⅱ 歯周基本治療と再評価
1 歯周基本治療とは
歯周基本治療の目的/歯周基本治療の内容/歯周基本治療と歯周組織検査(再評価)
2 応急処置(急性歯肉膿瘍・歯周膿瘍に対する処置)
膿瘍の定義/鑑別診断/治療法
3 モチベーションと禁煙指導・支援
モチベーションとは/モチベーションの方法/歯周治療におけるモチベーション/モチベーションの強化/禁煙指導・支援
4 プラークコントロール
プラークコントロールとは/プラークコントロールの分類/物理的歯肉縁上プラークコントロール/物理的歯肉縁下プラークコントロール/化学的歯肉縁上プラークコントロール/化学的歯肉縁下プラークコントロール/プラークコントロールの評価
5 スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
SRPとは/SRPの意義と臨床的効果/病的セメント質の為害性/SRPを始める時期/歯石の探知/スケーラーの種類/手用スケーラーのシャープニング法/手用スケーラーの操作法/パワードリブンスケーラーの操作法/SRPの難易度を決める因子
6 暫間固定
暫間固定とは/暫間固定の分類と種類/暫間固定にあたっての注意点
7 咬合調整
咬合調整の時期/咬合調整の術式
8 歯周-歯内病変
歯周-歯内病変の成因/歯周-歯内病変の鑑別
9 抜歯の判定基準
抜歯の際に参考にすべきこと/抜歯に対しての患者へのインフォームド・コンセント
10 象牙質知覚過敏
象牙質知覚過敏の発症/象牙質知覚過敏の治療法/象牙質知覚過敏を防ぐには
11 再評価
再評価の意義/歯周基本治療に対する歯周ポケットの反応性
12 非外科的治療の効果と限界
Ⅲ 歯周外科治療
1 歯周外科治療とは
歯周外科治療の目的と基本事項
2 歯周組織の治療と再生
軟組織の創傷治癒/歯周病における歯槽骨の再生の意義
3 組織付着療法
歯周ポケット搔爬術/新付着術:ENAP/フラップキュレッタージ(アクセスフラップ手術)/ウィドマン改良フラップ手術
4 切除療法
歯肉切除術/歯肉弁根尖側移動術/歯槽骨外科手術
5 歯周組織再生療法
骨移植術/組織再生誘導法/増殖因子などの応用/骨再生誘導法
6 歯周形成手術(歯肉歯槽粘膜形成術)
歯周形成手術(歯肉歯槽粘膜形成術)/歯周形成手術の種類/遊離歯肉移植術/歯肉結合組織移植術/歯肉弁側方移動術/歯肉弁歯冠側移動術/歯肉弁根尖側移動術/両側乳頭弁移動術/その他の歯周形成手術
7 根分岐部病変
根分岐部病変とは/根分岐部病変の検査、診断/根分岐部病変の治療法
Ⅳ 口腔機能回復治療
1 総論
2 修復・補綴治療
歯周組織と修復・補綴装置との関係/欠損補綴の考え方/審美性の回復と歯周補綴
3 インプラント治療
インプラント治療とは/歯周治療におけるインプラント治療/インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎/インプラントのメインテナンス(支持療法)
4 矯正治療
歯列不正と歯周組織破壊/矯正力と歯周組織の反応/矯正治療の目的と開始時期/矯正治療の適応と禁忌/矯正治療中の歯周組織/保定
Ⅴ メインテナンス
1 メインテナンス・SPT
メインテナンス・SPTとは/メインテナンス・SPTの内容/メインテナンス・SPTの方法/メインテナンス・SPTの実際
Ⅵ その他の治療
1 薬物療法
歯周治療における薬物療法の位置づけ/抗菌薬の適正使用の基準/歯周ポケットへの薬物療法/抗菌薬の経口投与(内服)による薬物療法/まとめ
2 レーザー
歯周治療におけるレーザー/レーザーの発振原理と特性/各種レーザーの特性/歯周・インプラント治療におけるレーザーの応用/今後の課題と展望
3 口臭
口臭治療の留意点/口臭症の診断と治療/口臭の予防・管理
Ⅶ 歯周組織の突発病変の概要
1 突発的な歯の動揺
原因因子と診断/重度歯周炎や急性歯周膿瘍の場合
2 歯の挺出
歯の挺出について/挺出した歯に対する治療
3 急激な腫脹や膿瘍形成の処置
急激な腫脹や膿瘍形成の原因/急性歯肉膿瘍や急性歯周膿瘍、根尖性歯周膿瘍の治療
4 歯周治療に関連する肉芽組織の異常増殖の対策
全身的因子の関与/重度歯周炎や急性歯周膿瘍の場合
5 歯周外科処置後における持続性出血の対策
歯周外科治療後における持続性出血の原因/処置法
6 急性および慢性疼痛
定義/診断/対策
7 ポケットの再発
ポケットの再発の原因/ポケット再発に対する対策
8 ビスフォスフォネート関連顎骨壊死
ビスフォスフォネート関連顎骨壊死
第 6 章 ライフステージを通じた歯周治療
1 小児の歯周病
小児の歯周病の特徴および細菌学的特徴/小児における歯周病を有する者の割合/小児期から歯周組織破壊を伴う歯周病の分類、特徴/まとめ
2 思春期の歯周病
思春期の特徴/思春期における歯周疾患罹患状況/思春期から主に発症する歯周炎/まとめ
3 女性の歯周病(妊娠性歯肉炎:妊娠と関連する歯肉炎)
妊娠性歯肉炎
4 高齢者の歯周病
高齢者の特徴および治療時の注意点/超高齢社会における歯周治療の意義/高齢者に対する歯周治療
5 更年期、周術期における歯周病への対応
更年期への対応/周術期における対応
第 7 章 歯周病の疫学
1 歯周病の疫学
疫学とは/歯周病の疫学研究に用いられている指標/世界における歯周病有病率の疫学調査/わが国における歯周病有病率の疫学調査/歯周病のリスクファクターに関する疫学調査/歯周病と全身疾患との関連性に関する疫学調査
第 8 章 歯周病の予防管理
1 ライフステージと歯周病
口腔保健(予防)/疾病予防のコンセプト/各ライフステージにおける歯周病予防
2 歯科関係者と多職種との連携
歯科医師と歯科衛生士の連携/多職種とのかかわり/多職種とのかかわりで成果を上げるためには
第 9 章 特殊な歯周病
1 喫煙関連歯周炎
ニコチン依存症/喫煙の口腔、歯周組織への影響/受動喫煙による歯周組織への影響/禁煙による歯周組織への影響/禁煙のもたらすもの/加熱式タバコ
2 壊死性歯周疾患
病変とその成り立ち/症状と診断/治療
3 ヘルペス性歯肉口内炎
病変とその成り立ち/症状と診断/治療
4 剝離性歯肉炎
病変とその成り立ち/症状と診断/治療
5 歯肉線維腫症
病変とその成り立ち/症状と診断/治療
6 薬物性歯肉増殖症
薬物性歯肉増殖症とは/歯肉増殖症を起こす薬物/臨床所見/組織学的所見/発症機構/治療法
7 侵襲性歯周炎
侵襲性歯周炎
8 Down症候群と歯周炎
Down症候群と歯周炎の関連/Down症候群が歯周炎に罹患しやすい要因/治療
9 低ホスファターゼ症
低ホスファターゼ症/低ホスファターゼ症の分類/低ホスファターゼ症の遺伝子解析/低ホスファターゼ症の歯周病の特徴と治療の注意点
10 Papillon-Lefèvre症候群と歯周炎
Papillon-Lefèvre症候群の特徴/PLS患者に対する歯周治療
11 良性腫瘍と悪性腫瘍との鑑別診断
歯周組織の腫瘍/良性腫瘍と悪性腫瘍/歯周領域における診断時の注意点
12 白血病性歯肉炎
病変とその成り立ち/症状と診断/治療
13 好中球減少症
好中球減少症とは
14 Chédiak-Higashi症候群
病変とその成り立ち
ザ・ペリオドントロジー 第4版
-
著者
沼部 幸博
梅田 誠
齋藤 淳
山本 松男
岩田 隆紀 -
出版社
永末書店
-
ページ
320ページ
-
サイズ
B5判
-
ISBN
978-4816014215
-
価格
9,900円(税込)