本書は三部から構成され、Iの歯科臨床の基礎知識では、診療補助の総説と主要歯科材料の取り扱いについて、IIの歯科放射線学では、エックス線写真の撮影補助を中心に、歯科放射線学の大要をまとめ、第III部では、時代の要請にこたえるべく、要介護者に対する口腔ケアの実際、ならびに介護保険制度のあらましと歯科との関わりについて解説した。
I.歯科臨床の基礎知識
第1章 医療と歯科医療
1-1.医療とは
1-2.歯科医療の特異性
1-3.歯科医療を支えるもの
A.医師法・歯科医師法
B.歯科医療の三要素
C.歯科三法・四法
1-4.歯科医療と人
第2章 歯科衛生士
2-1.歯科衛生士の業務について
2-2.歯科衛生士の将来展望
2-3.高齢化社会と歯科衛生士
A.咀嚼の意義
B.ヒトの発生
2-4.歯科衛生士になるための基本姿勢
2-5.よい対人関係を結ぶために
第3章 歯科衛生士の三大業務
3-1.歯科予防処置
3-2.歯科診療の補助
3-3.歯科保健指導
3-4.インフォームド・コンセント
第4章 歯科診療所
4-1.歯科医療の行われる場
4-2.歯科診療所の規模
4-3.歯科診療所の診療科名
第5章 歯科診療補助
5-1.歯科診療補助とは
5-2.歯科診療補助の占める役割
5-3.歯科診療の補助の範囲
5-4.理想的な歯科衛生士とは
5-5.コミュニケーションとアイコンタクト
5-3.診療補助の実際
A.患者との対応
B.患者の誘導
C.コンサルテーション(対診・診察)
D.ライティング
E.診査に先立つスケーリング、口腔清掃
F.器材の受け渡し(フォーハンドテクニック)
G.器具の把持法
H.バキュームテクニック
第6章 口腔診査とその介助
6-1.診査
6-2.診査の項目
A.問診
B.現症の診査
C.診査用器械・器具
D.診療録(カルテ)
E.その他の文書
第7章 消毒と滅菌
7-1.消毒・滅菌の意義
7-2.器具・器材の消毒・滅菌
7-3.手術部位の消毒
7-4.術者自身の消毒
7-5.薬液消毒法
A.消毒薬の条件
B.消毒効果に影響を及ぼす因子
第8章 歯科材料
8-1.成形修復用材料
A.歯科用アマルガム
B.コンポジットレジン修復
C.セメント修復
8-2.合着用セメント
A.リン酸亜鉛セメント
B.ポリカルボキシレートセメント
C.グラスアイオノマーセメント
D.酸化亜鉛ユージノールセメント
E.EBAセメント
F.ケイリン酸(塩)セメント
8-3.印象用材料
A.印象材の分類
8-4.模型用石膏
II.歯科放射線学
第1章 放射線の必要性
1-1.放射線を学ぶ意義
1-2.エックス線撮影検査の補助および放射線関連の口腔衛生業務について
A.撮影補助
B.フィルムの現像
C.フィルムおよび画像データの保管
D.放射線保護
E.放射線治療患者の口腔ケア
第2章 放射線の基礎的事項
2-1.物質の構成
A.原子
B.電離と励起
C.放射性同位元素
2-2.放射線
A.放射線
B.エックス線
C.線量と線質
第3章 エックス線撮影装置
3-1.歯科用エックス線撮影装置
A.構造
3-2.パノラマエックス線撮影装置
A.回転方式パノラマエックス線撮影法
B.体腔管方式パノラマエックス線撮影法
C.パノラマエックス線撮影法の特徴
3-3.特殊なエックス線撮影装置による方法
A.頭部エックス線規格撮影法
B.断層撮影法
C.造影撮影法
D.エックス線テレビジョン法
3-4.歯科用ディジタルエックス線撮影法
A.CCD方式
B.IP方式
C.ディジタルエックス線撮影法の特徴
第4章 撮影用器材
4-1.歯科用エックス線フィルムの種類と取り扱い
A.エックス線フィルム
4-2.増感紙とカセッテ、フィルムマーカーの取り扱い
A.増感紙
B.カセッテ(取枠)
C.フィルムマーカー
4-3.その他
A.グリッド(整線板)
第5章 口内法エックス線撮影の補助
5-1.口内法撮影
5-2.等長法
A.二等分(面)法
B.平行法
C.正放線投影法
D.偏心投影法
5-3.咬翼法
A.咬翼法の原理
B.咬翼法の特徴
5-4.咬合法
A.咬合法の原理
B.咬合法の特徴
5-5.口内法撮影の補助
A.頭部の固定
B.フィルム保持の方法
C.フィルムの位置づけ
D.口内法撮影の手順
5-6.感染防止対策
A.歯科エックス線撮影室周囲の感染防止対策
B.撮影済みフィルムの感染予防対策
第6章 口外法エックス線撮影の補助
6-1.口外法エックス線撮影法
6-2.口外法エックス線撮影の補助
A.器材の準備
B.撮影時の注意
6-3.回転・体腔管(方式)パノラマエックス線撮影の補助
A.回転(方式)パノラマエックス線撮影法の手順
B.体腔管(法)パノラマエックス線撮影法の手順
6-4.その他の口外法エックス線撮影の補助
A.下顎骨斜位撮影法
B.顎関節撮影法
6-5.特殊なエックス線撮影法
A.唾液腺造影法
B.顎関節造影法
C.血管造影法
D.嚢胞造影法
E.その他の造影
第7章 エックス線フィルムの写真処理と管理
7-1.写真処理とは
7-2.写真処理
A.感光
B.写真処理
7-3.写真処理の実際
A.暗室および用具
B.暗室作業
7-4.写真処理後のエックス線フィルム
A.良いエックス線写真の条件
B.写真処理失敗と原因
C.撮影済フィルムの整理
D.撮影済フィルムの保管
E.未撮影フィルムの保管
第8章 その他の画像検査
8-1.コンピュータ断層撮影
8-2.磁気共鳴映像法
8-3.シンチグラフィ
8-4.超音波断層法
第9章 放射線の影響と健康
9-1.放射線と健康
A.生体に対する作用過程
B.直接作用と間接作用
C.放射線感受性
D.放射線効果の修飾
E.細胞に対する作用
F.組織・臓器に対する作用
9-2.放射線の影響
A.身体的影響と遺伝的影響
B.確定的影響と確率的影響
第10章 放射線防護と管理
10-1.放射線被曝
A.自然放射線と人工放射線
10-2.放射線防護
A.放射線防護の考え方
B.線量制限体系
C.放射線防護上の原則
D.患者防護の考え方
E.被曝軽減の実際
F.職業人の防護
G.公衆の防護
H.防護用具
10-3.放射線に対する法的規制
A.法的規制
第11章 放射線治療
11-1.放射線治療装置および密封小線源
A.外部照射用装置
B.密封小線源
11-2.照射方法
A.外部照射
B.組織内照射
C.腔内照射
11-3.口腔領域の放射線治療
11-4.照射の副作用と障害(全身、局所)
A.早期
B.晩期
11-5.放射線治療と口腔管理
A.照射前に必要な口腔管理
B.照射期間中の口腔内管理
C.照射終了後の口腔内管理
III.要介護者の口腔ケア
第1章 口腔ケアの概要
1-1.口腔ケアの概要
A.老化と高齢者
第2章 口腔ケアの実際
2-1.介護状態の把握と口腔ケア
A.要介護者・寝たきり者の現状
B.口腔ケアの必要性
C.チームアプローチの必要性
2-2.要介護者への口腔ケアの実際
A.口腔ケアにおけるリスクの判定
B.要介護高齢者の口腔状態
2-3.口腔ケア実施時の基本姿勢
A.基本視点
B.実践的原則
2-4.口腔ケアサービス計画
A.口腔ケアサービス計画の基本的な考え方
B.口腔ケア実施計画の立て方
C.口腔ケアでの動機づけ(モチベーション)
D.口腔ケア実施で注意する事項
2-5.口腔ケアの実際
A.口腔ケアに用いる器具・器材
B.口腔ケア時の体位(姿勢)
C.口腔ケアの方法
D.義歯の管理
E.感染防止対策
第3章 摂食・嚥下障害での口腔ケア
3-1.摂食・嚥下リハビリテーション
A.摂食・嚥下障害
B.摂食・嚥下障害の影響
C.摂食・嚥下障害の検査
D.摂食・嚥下障害者への対応
3-2.歯科的対応
3-3.摂食・嚥下障害と口腔ケア
第4章 介護保険制度と口腔ケア
4-1.介護保険制度の背景
4-2.介護保険制度の概要
4-3.医療保険と介護保険
4-4.介護サービスの提供
4-5.歯科衛生士の役割
索引
I.歯科臨床の基礎知識
第1章 医療と歯科医療
1-1.医療とは
1-2.歯科医療の特異性
1-3.歯科医療を支えるもの
A.医師法・歯科医師法
B.歯科医療の三要素
C.歯科三法・四法
1-4.歯科医療と人
第2章 歯科衛生士
2-1.歯科衛生士の業務について
2-2.歯科衛生士の将来展望
2-3.高齢化社会と歯科衛生士
A.咀嚼の意義
B.ヒトの発生
2-4.歯科衛生士になるための基本姿勢
2-5.よい対人関係を結ぶために
第3章 歯科衛生士の三大業務
3-1.歯科予防処置
3-2.歯科診療の補助
3-3.歯科保健指導
3-4.インフォームド・コンセント
第4章 歯科診療所
4-1.歯科医療の行われる場
4-2.歯科診療所の規模
4-3.歯科診療所の診療科名
第5章 歯科診療補助
5-1.歯科診療補助とは
5-2.歯科診療補助の占める役割
5-3.歯科診療の補助の範囲
5-4.理想的な歯科衛生士とは
5-5.コミュニケーションとアイコンタクト
5-3.診療補助の実際
A.患者との対応
B.患者の誘導
C.コンサルテーション(対診・診察)
D.ライティング
E.診査に先立つスケーリング、口腔清掃
F.器材の受け渡し(フォーハンドテクニック)
G.器具の把持法
H.バキュームテクニック
第6章 口腔診査とその介助
6-1.診査
6-2.診査の項目
A.問診
B.現症の診査
C.診査用器械・器具
D.診療録(カルテ)
E.その他の文書
第7章 消毒と滅菌
7-1.消毒・滅菌の意義
7-2.器具・器材の消毒・滅菌
7-3.手術部位の消毒
7-4.術者自身の消毒
7-5.薬液消毒法
A.消毒薬の条件
B.消毒効果に影響を及ぼす因子
第8章 歯科材料
8-1.成形修復用材料
A.歯科用アマルガム
B.コンポジットレジン修復
C.セメント修復
8-2.合着用セメント
A.リン酸亜鉛セメント
B.ポリカルボキシレートセメント
C.グラスアイオノマーセメント
D.酸化亜鉛ユージノールセメント
E.EBAセメント
F.ケイリン酸(塩)セメント
8-3.印象用材料
A.印象材の分類
8-4.模型用石膏
II.歯科放射線学
第1章 放射線の必要性
1-1.放射線を学ぶ意義
1-2.エックス線撮影検査の補助および放射線関連の口腔衛生業務について
A.撮影補助
B.フィルムの現像
C.フィルムおよび画像データの保管
D.放射線保護
E.放射線治療患者の口腔ケア
第2章 放射線の基礎的事項
2-1.物質の構成
A.原子
B.電離と励起
C.放射性同位元素
2-2.放射線
A.放射線
B.エックス線
C.線量と線質
第3章 エックス線撮影装置
3-1.歯科用エックス線撮影装置
A.構造
3-2.パノラマエックス線撮影装置
A.回転方式パノラマエックス線撮影法
B.体腔管方式パノラマエックス線撮影法
C.パノラマエックス線撮影法の特徴
3-3.特殊なエックス線撮影装置による方法
A.頭部エックス線規格撮影法
B.断層撮影法
C.造影撮影法
D.エックス線テレビジョン法
3-4.歯科用ディジタルエックス線撮影法
A.CCD方式
B.IP方式
C.ディジタルエックス線撮影法の特徴
第4章 撮影用器材
4-1.歯科用エックス線フィルムの種類と取り扱い
A.エックス線フィルム
4-2.増感紙とカセッテ、フィルムマーカーの取り扱い
A.増感紙
B.カセッテ(取枠)
C.フィルムマーカー
4-3.その他
A.グリッド(整線板)
第5章 口内法エックス線撮影の補助
5-1.口内法撮影
5-2.等長法
A.二等分(面)法
B.平行法
C.正放線投影法
D.偏心投影法
5-3.咬翼法
A.咬翼法の原理
B.咬翼法の特徴
5-4.咬合法
A.咬合法の原理
B.咬合法の特徴
5-5.口内法撮影の補助
A.頭部の固定
B.フィルム保持の方法
C.フィルムの位置づけ
D.口内法撮影の手順
5-6.感染防止対策
A.歯科エックス線撮影室周囲の感染防止対策
B.撮影済みフィルムの感染予防対策
第6章 口外法エックス線撮影の補助
6-1.口外法エックス線撮影法
6-2.口外法エックス線撮影の補助
A.器材の準備
B.撮影時の注意
6-3.回転・体腔管(方式)パノラマエックス線撮影の補助
A.回転(方式)パノラマエックス線撮影法の手順
B.体腔管(法)パノラマエックス線撮影法の手順
6-4.その他の口外法エックス線撮影の補助
A.下顎骨斜位撮影法
B.顎関節撮影法
6-5.特殊なエックス線撮影法
A.唾液腺造影法
B.顎関節造影法
C.血管造影法
D.嚢胞造影法
E.その他の造影
第7章 エックス線フィルムの写真処理と管理
7-1.写真処理とは
7-2.写真処理
A.感光
B.写真処理
7-3.写真処理の実際
A.暗室および用具
B.暗室作業
7-4.写真処理後のエックス線フィルム
A.良いエックス線写真の条件
B.写真処理失敗と原因
C.撮影済フィルムの整理
D.撮影済フィルムの保管
E.未撮影フィルムの保管
第8章 その他の画像検査
8-1.コンピュータ断層撮影
8-2.磁気共鳴映像法
8-3.シンチグラフィ
8-4.超音波断層法
第9章 放射線の影響と健康
9-1.放射線と健康
A.生体に対する作用過程
B.直接作用と間接作用
C.放射線感受性
D.放射線効果の修飾
E.細胞に対する作用
F.組織・臓器に対する作用
9-2.放射線の影響
A.身体的影響と遺伝的影響
B.確定的影響と確率的影響
第10章 放射線防護と管理
10-1.放射線被曝
A.自然放射線と人工放射線
10-2.放射線防護
A.放射線防護の考え方
B.線量制限体系
C.放射線防護上の原則
D.患者防護の考え方
E.被曝軽減の実際
F.職業人の防護
G.公衆の防護
H.防護用具
10-3.放射線に対する法的規制
A.法的規制
第11章 放射線治療
11-1.放射線治療装置および密封小線源
A.外部照射用装置
B.密封小線源
11-2.照射方法
A.外部照射
B.組織内照射
C.腔内照射
11-3.口腔領域の放射線治療
11-4.照射の副作用と障害(全身、局所)
A.早期
B.晩期
11-5.放射線治療と口腔管理
A.照射前に必要な口腔管理
B.照射期間中の口腔内管理
C.照射終了後の口腔内管理
III.要介護者の口腔ケア
第1章 口腔ケアの概要
1-1.口腔ケアの概要
A.老化と高齢者
第2章 口腔ケアの実際
2-1.介護状態の把握と口腔ケア
A.要介護者・寝たきり者の現状
B.口腔ケアの必要性
C.チームアプローチの必要性
2-2.要介護者への口腔ケアの実際
A.口腔ケアにおけるリスクの判定
B.要介護高齢者の口腔状態
2-3.口腔ケア実施時の基本姿勢
A.基本視点
B.実践的原則
2-4.口腔ケアサービス計画
A.口腔ケアサービス計画の基本的な考え方
B.口腔ケア実施計画の立て方
C.口腔ケアでの動機づけ(モチベーション)
D.口腔ケア実施で注意する事項
2-5.口腔ケアの実際
A.口腔ケアに用いる器具・器材
B.口腔ケア時の体位(姿勢)
C.口腔ケアの方法
D.義歯の管理
E.感染防止対策
第3章 摂食・嚥下障害での口腔ケア
3-1.摂食・嚥下リハビリテーション
A.摂食・嚥下障害
B.摂食・嚥下障害の影響
C.摂食・嚥下障害の検査
D.摂食・嚥下障害者への対応
3-2.歯科的対応
3-3.摂食・嚥下障害と口腔ケア
第4章 介護保険制度と口腔ケア
4-1.介護保険制度の背景
4-2.介護保険制度の概要
4-3.医療保険と介護保険
4-4.介護サービスの提供
4-5.歯科衛生士の役割
索引
歯科臨床概論と診療補助
-
著者
柬理 十三雄
土持 眞
荒井 桂
江面 晃 -
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
209ページ
-
サイズ
B5判
-
ISBN
978-4874176719
-
価格
5,060円(税込)