歯周治療がよくわからない、歯周外科治療をやったことがないので手が出しにくいという歯科医師を対象に患者ごとの歯周疾患のリスク評価やその実践方法、患者のコンプライアンスを得た治療、外科的および内科的な知識と治療技術について、本書では「診断編」「歯周基本治療編」「歯周外科治療編」の3部にわけて、平易に解説し、歯周治療の要点を合計33ポイントにまとめたものである。
序文
著者略歴
歯周治療を考える
第1部 診断編(Diagnostic Edition)
Diagnostic Edition1/歯周病の病因論
I.歯周病の病因論のパラダイムシフト
II.消えた「異常咬合原因説」
III.「プラクークコントロール中心主義」の問題点
IV.歯周病の分類
V.歯周病は多因子性疾患
Diagnostic Edition2/歯周疾患進行の理論的モデル
I.これまでの理論的モデル
II.歯周病病態の規則性
III.「複雑系(カオス)の理論」から説明する歯周疾患の進行様式
Diagnostic Edition3/歯周病のリスク因子
I.生活習慣に基づくリスク評価
II.リスク因子の信憑性
III.局所因子
IV.異常咬合
V.細菌因子
VI.精神的ストレス
VII.遺伝
VIII.Dental IQ
IX.コンプライアンス
X.医原病
Diagnostic Edition4/歯周病のリスク評価
I.歯周炎進行の多様性は「患者」「患歯」「部位」レベルで認める
II.患者レベル
III.患歯および部位レベル
IV.メインテナンス期(SPT期)の歯周病患者のリスク評価
Diagnostic Edition5/歯周病とインプラント周囲炎の関連
I.必須の治療オプション
II.インプラント周囲炎
III.歯を失った理由を考える習慣が必要
Diagnostic Edition6/歯周病の診査方法
I.歯周病の診査の信頼度
II.硬組織の診断
Diagnostic Edition7/「患者の分類」から考える歯周治療の可能性と限界~患者の性格や日常生活も見越した歯周治療の考え方~
I.選ばれた患者の結果は一般化できない
II.コンプライアンスと患者分類
Diagnostic Edition8/hopeless teethの診断と治療の選択を決定する思考法
I.「保存不可能な歯」の定義
II.治療法を決める際のグレーゾーン
III.歯周治療vs抜歯およびインプラント治療の選択
IV.戦略的抜歯
V.抜歯は悪なのか
VI.歯を保存する基準
VII.歯肉縁上う蝕と歯肉縁下う蝕の治療
Diagnostic Edition9/EBMとNBMを考慮した治療方針の立案
I.EBM(evidence-based medicine)研究
II.EBMの矛盾点
Diagnostic Edition10/歯周病と全身疾患の双方向的な関係
I.歯周病と菌血症
II.歯周病と糖尿病
III.歯周病と動脈硬化症
第2部 歯周基本治療編(Periodontal Treatment Edition)
Periodontal Treatment Edition 1/歯周基本治療に必要な臨床スキル
I.患者のモチベーション向上のための要因
II.急性症状(壊死性潰瘍性歯肉炎,急性歯周膿瘍)の種類と対処法
III.非外科的な化学療法
Periodontal Treatment Edition 2/患者教育
I.コミュニケーションは魔法の治療
II.インフォームド・コンセント
III.言葉による治療
IV.歯科医師は「言葉を扱う」職業
V.コミュニケーション能力
Periodontal Treatment Edition 3/プラークコントロールの実際
I.あなたは患者の口を磨いてブラッシング指導できますか
II.ブラッシング指導
III.感覚(五感)の利用
IV.プラークコントロールの目標は
Periodontal Treatment Edition 4/診療語録集
I.症例検討会からの教訓
II.筆者が実際に行っている対話例
Periodontal Treatment Edition 5/歯周治療前処置1~スケーリングとルートプレーニング~
I.スケーリング
II.ルートプレーニング
Periodontal Treatment Edition 6/歯周治療前処置2~咬合,暫間固定,う蝕治療,矯正治療と悪習癖の改善~
I.咬合調整と犬歯誘導の回復
II.暫間固定,治療用義歯
III.う蝕治療
IV.歯内療法
V.矯正治療
VI.悪習癖の改善
Periodontal Treatment Edition 7/非外科的治療の限界と歯周外科療法の選択
I.デブライドメントの限界
II.歯周外科を選択
Periodontal Treatment Edition 8/診断と治療におけるコーンビームCTの有用性
I.コーンビームCT
II.X線写真読影の限界
III.患者説明
IV.歯周外科治療の術前診査における活用法
V.コーンビームCTを用いた実際の症例
Periodontal Treatment Edition 9/妊婦,高齢者,重篤な歯周疾患を持つ患者への歯周治療
I.妊婦の歯周治療
II.高齢者の歯周治療の注意点
III.侵襲性歯周炎患者
Periodontal Treatment Edition 10/全身疾患(糖尿病患者,高血圧症など),内科的既往症と投薬をどう解釈するか
I.抗凝固薬あるいは抗血小板薬を服用している患者
II.降圧剤
III.抗うつ剤や精神安定剤
IV.ビスフォスホネート系薬剤
V.ロキソニン?
第3部 歯周外科治療編(Periodontal Surgery Edition)
Periodontal Surgery Edition1/歯周外科治療に必要なスキル
I.歯周外科
II.歯周形成外科
III.術前検査
IV.麻酔
V.切開
VI.?離
VII.根面のデブライドメント
VIII.骨再生
IX.GTRとGBR
X.縫合
XI.投薬
XII.合併症
Periodontal Surgery Edition2/外科治療に必要な器具・器材
I.LEDライト付きの器具・器材
II.記録用器材
III.外科手術用の器材と器具,麻酔薬
Periodontal Surgery Edition3/各治療ステップのポイント
I.チーム医療
II.消毒
III.局所麻酔
IV.切開
V.歯肉弁の剥離
VI.根面のデブライドメント
VII.根面の酸処理
VIII.遮蔽膜の設置
IX.縫合
X.歯周パックと経過観察の期間
Periodontal Surgery Edition4/歯周外科治療の術式
I.新付着術
II.歯肉?離掻爬術 (フラップ手術)
III.全層弁と部分層弁の扱い方(歯肉弁の扱い方)
Periodontal Surgery Edition5/歯周形成外科手術(遊離歯肉移植術と結合組織移植術)の適応症と禁忌症
I.バリアとしての付着歯肉と角化歯肉
II.遊離歯肉移植術
III.インプラント周囲の角化粘膜の形成(1)
IV.インプラント周囲の角化粘膜の形成(2)
Periodontal Surgery Edition6/歯周組織再生誘導法(GTR法)
I.骨再生
II.GTR法の評価とリスク管理
III.切開方法
Periodontal Surgery Edition7/歯周組織再生療法のコンビネーション治療
I.コンビネーション治療が必要な症例
II.右側上顎第一小臼歯の口蓋側の3壁性骨欠損症例
III.右側下顎第一大臼歯の根分岐部病変クラスII症例
IV.両側上顎側切歯の根尖病変に対して組織再生を考慮した外科的歯内療法を行った症例
V.GTR法と自家骨ブロックを併用した症例
VI.GTR法と自家骨を併用した症例
Periodontal Surgery Edition8/骨増大術
I.インプラント治療の前処置
II.水平的骨増大術を行ったのちにインプラント埋入した症例
III.歯周病で抜歯した左側上顎中切歯に垂直的GBRを行いインプラント埋入した症例
IV.歯根破折した右側上顎第二小臼歯にGBR後インプラント埋入した症例
V.術後に皮下出血が起こる場合の対応
Periodontal Surgery Edition9/歯周─歯内複合病変
I.ハイリスク歯の認識が必要
II.右側上顎中切歯の歯周─歯内複合病変
III.上行性歯髄炎に罹患した症例
IV.左側下顎第二大臼歯の歯周─歯内複合病変
Periodontal Surgery Edition10/歯肉退縮とは何か
I.なぜ起きるのか
II.Millerの分類の1
III.Millerの分類の2に類似した上行性歯髄炎の症例
IV.Millerの分類の4型─上行性歯髄炎の症例─
Periodontal Surgery Edition11/包括的歯周治療の症例1~歯周病のリスクの低い患者~
I.歯周病のリスクの低い患者
II.低リスク患者の症例
III.リスクに応じた歯周治療
IV.まとめ
Periodontal Surgery Edition12/包括的歯周治療の症例2~歯周病のリスクの高い患者~
I.歯周病のリスクの高い患者
II.高リスク患者の症例
III.まとめ
Periodontal Surgery Edition13/メインテナンス
I.PMTCのもっとも効果的な時期と間隔
II.失敗したリスク管理
索引
Tea Time(1) 歯科学は「人間の科学」
Tea Time(2) 大学で習ったことは「儀式」が多い
Tea Time(3) トップナイフ
Tea Time(4) G.V.Blackは「クロ」か「シロ」か?
Tea Time(5) EBM再考
序文
著者略歴
歯周治療を考える
第1部 診断編(Diagnostic Edition)
Diagnostic Edition1/歯周病の病因論
I.歯周病の病因論のパラダイムシフト
II.消えた「異常咬合原因説」
III.「プラクークコントロール中心主義」の問題点
IV.歯周病の分類
V.歯周病は多因子性疾患
Diagnostic Edition2/歯周疾患進行の理論的モデル
I.これまでの理論的モデル
II.歯周病病態の規則性
III.「複雑系(カオス)の理論」から説明する歯周疾患の進行様式
Diagnostic Edition3/歯周病のリスク因子
I.生活習慣に基づくリスク評価
II.リスク因子の信憑性
III.局所因子
IV.異常咬合
V.細菌因子
VI.精神的ストレス
VII.遺伝
VIII.Dental IQ
IX.コンプライアンス
X.医原病
Diagnostic Edition4/歯周病のリスク評価
I.歯周炎進行の多様性は「患者」「患歯」「部位」レベルで認める
II.患者レベル
III.患歯および部位レベル
IV.メインテナンス期(SPT期)の歯周病患者のリスク評価
Diagnostic Edition5/歯周病とインプラント周囲炎の関連
I.必須の治療オプション
II.インプラント周囲炎
III.歯を失った理由を考える習慣が必要
Diagnostic Edition6/歯周病の診査方法
I.歯周病の診査の信頼度
II.硬組織の診断
Diagnostic Edition7/「患者の分類」から考える歯周治療の可能性と限界~患者の性格や日常生活も見越した歯周治療の考え方~
I.選ばれた患者の結果は一般化できない
II.コンプライアンスと患者分類
Diagnostic Edition8/hopeless teethの診断と治療の選択を決定する思考法
I.「保存不可能な歯」の定義
II.治療法を決める際のグレーゾーン
III.歯周治療vs抜歯およびインプラント治療の選択
IV.戦略的抜歯
V.抜歯は悪なのか
VI.歯を保存する基準
VII.歯肉縁上う蝕と歯肉縁下う蝕の治療
Diagnostic Edition9/EBMとNBMを考慮した治療方針の立案
I.EBM(evidence-based medicine)研究
II.EBMの矛盾点
Diagnostic Edition10/歯周病と全身疾患の双方向的な関係
I.歯周病と菌血症
II.歯周病と糖尿病
III.歯周病と動脈硬化症
第2部 歯周基本治療編(Periodontal Treatment Edition)
Periodontal Treatment Edition 1/歯周基本治療に必要な臨床スキル
I.患者のモチベーション向上のための要因
II.急性症状(壊死性潰瘍性歯肉炎,急性歯周膿瘍)の種類と対処法
III.非外科的な化学療法
Periodontal Treatment Edition 2/患者教育
I.コミュニケーションは魔法の治療
II.インフォームド・コンセント
III.言葉による治療
IV.歯科医師は「言葉を扱う」職業
V.コミュニケーション能力
Periodontal Treatment Edition 3/プラークコントロールの実際
I.あなたは患者の口を磨いてブラッシング指導できますか
II.ブラッシング指導
III.感覚(五感)の利用
IV.プラークコントロールの目標は
Periodontal Treatment Edition 4/診療語録集
I.症例検討会からの教訓
II.筆者が実際に行っている対話例
Periodontal Treatment Edition 5/歯周治療前処置1~スケーリングとルートプレーニング~
I.スケーリング
II.ルートプレーニング
Periodontal Treatment Edition 6/歯周治療前処置2~咬合,暫間固定,う蝕治療,矯正治療と悪習癖の改善~
I.咬合調整と犬歯誘導の回復
II.暫間固定,治療用義歯
III.う蝕治療
IV.歯内療法
V.矯正治療
VI.悪習癖の改善
Periodontal Treatment Edition 7/非外科的治療の限界と歯周外科療法の選択
I.デブライドメントの限界
II.歯周外科を選択
Periodontal Treatment Edition 8/診断と治療におけるコーンビームCTの有用性
I.コーンビームCT
II.X線写真読影の限界
III.患者説明
IV.歯周外科治療の術前診査における活用法
V.コーンビームCTを用いた実際の症例
Periodontal Treatment Edition 9/妊婦,高齢者,重篤な歯周疾患を持つ患者への歯周治療
I.妊婦の歯周治療
II.高齢者の歯周治療の注意点
III.侵襲性歯周炎患者
Periodontal Treatment Edition 10/全身疾患(糖尿病患者,高血圧症など),内科的既往症と投薬をどう解釈するか
I.抗凝固薬あるいは抗血小板薬を服用している患者
II.降圧剤
III.抗うつ剤や精神安定剤
IV.ビスフォスホネート系薬剤
V.ロキソニン?
第3部 歯周外科治療編(Periodontal Surgery Edition)
Periodontal Surgery Edition1/歯周外科治療に必要なスキル
I.歯周外科
II.歯周形成外科
III.術前検査
IV.麻酔
V.切開
VI.?離
VII.根面のデブライドメント
VIII.骨再生
IX.GTRとGBR
X.縫合
XI.投薬
XII.合併症
Periodontal Surgery Edition2/外科治療に必要な器具・器材
I.LEDライト付きの器具・器材
II.記録用器材
III.外科手術用の器材と器具,麻酔薬
Periodontal Surgery Edition3/各治療ステップのポイント
I.チーム医療
II.消毒
III.局所麻酔
IV.切開
V.歯肉弁の剥離
VI.根面のデブライドメント
VII.根面の酸処理
VIII.遮蔽膜の設置
IX.縫合
X.歯周パックと経過観察の期間
Periodontal Surgery Edition4/歯周外科治療の術式
I.新付着術
II.歯肉?離掻爬術 (フラップ手術)
III.全層弁と部分層弁の扱い方(歯肉弁の扱い方)
Periodontal Surgery Edition5/歯周形成外科手術(遊離歯肉移植術と結合組織移植術)の適応症と禁忌症
I.バリアとしての付着歯肉と角化歯肉
II.遊離歯肉移植術
III.インプラント周囲の角化粘膜の形成(1)
IV.インプラント周囲の角化粘膜の形成(2)
Periodontal Surgery Edition6/歯周組織再生誘導法(GTR法)
I.骨再生
II.GTR法の評価とリスク管理
III.切開方法
Periodontal Surgery Edition7/歯周組織再生療法のコンビネーション治療
I.コンビネーション治療が必要な症例
II.右側上顎第一小臼歯の口蓋側の3壁性骨欠損症例
III.右側下顎第一大臼歯の根分岐部病変クラスII症例
IV.両側上顎側切歯の根尖病変に対して組織再生を考慮した外科的歯内療法を行った症例
V.GTR法と自家骨ブロックを併用した症例
VI.GTR法と自家骨を併用した症例
Periodontal Surgery Edition8/骨増大術
I.インプラント治療の前処置
II.水平的骨増大術を行ったのちにインプラント埋入した症例
III.歯周病で抜歯した左側上顎中切歯に垂直的GBRを行いインプラント埋入した症例
IV.歯根破折した右側上顎第二小臼歯にGBR後インプラント埋入した症例
V.術後に皮下出血が起こる場合の対応
Periodontal Surgery Edition9/歯周─歯内複合病変
I.ハイリスク歯の認識が必要
II.右側上顎中切歯の歯周─歯内複合病変
III.上行性歯髄炎に罹患した症例
IV.左側下顎第二大臼歯の歯周─歯内複合病変
Periodontal Surgery Edition10/歯肉退縮とは何か
I.なぜ起きるのか
II.Millerの分類の1
III.Millerの分類の2に類似した上行性歯髄炎の症例
IV.Millerの分類の4型─上行性歯髄炎の症例─
Periodontal Surgery Edition11/包括的歯周治療の症例1~歯周病のリスクの低い患者~
I.歯周病のリスクの低い患者
II.低リスク患者の症例
III.リスクに応じた歯周治療
IV.まとめ
Periodontal Surgery Edition12/包括的歯周治療の症例2~歯周病のリスクの高い患者~
I.歯周病のリスクの高い患者
II.高リスク患者の症例
III.まとめ
Periodontal Surgery Edition13/メインテナンス
I.PMTCのもっとも効果的な時期と間隔
II.失敗したリスク管理
索引
Tea Time(1) 歯科学は「人間の科学」
Tea Time(2) 大学で習ったことは「儀式」が多い
Tea Time(3) トップナイフ
Tea Time(4) G.V.Blackは「クロ」か「シロ」か?
Tea Time(5) EBM再考
歯周治療 失敗回避のためのポイント33
-なぜ歯周炎が進行するのか、なぜ治らないのか-
-
著者
高橋 慶壮
-
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
216ページ
-
サイズ
A4判変型
-
ISBN
978-4781201863
-
価格
14,300円(税込)