2018年9月13日の20時より、株式会社グランジュテ代表の伊藤祐子氏のライブ講演会が行われた。
伊藤氏はシンガポール航空での客室乗務員と、スイス系プライベートバンクで培った接遇と経営の知識を活かし歯科業界に転職。患者数が1桁に減っていた医院を継承後1年で経営回復させ、開業2年を待たずに法人化させた実績を持っている。現在は、「採用」に特化した歯科医院向け経営コンサルタントとして全国で活躍。
今回はテーマを『明日から応募が殺到する採用ノウハウ』とし、2時間という短い時間の中で、すぐに実践できる採用のポイントを解説された。
本レポートでは、講演のサマリーやライブ配信の様子を報告する。
また、現在期間限定で「振り返り視聴」としてセミナーの録画配信が行われているため、見逃した方もぜひご活用いただきたい。
明日から応募が殺到する採用ノウハウ
今回の講演では、実際に伊藤氏が行っている事例を紹介。
すぐに改善できる求人広告の作り方から、見学・面接に来た求職者を逃さないための方法まで、採用にまつわる一連の流れを解説した。
人材はどの業界でも不足と言われており、あなたが “欲しい” と思う人材は他の医院でも “欲しい” 人材になる。
その限られた人材に、いかにして自分の医院に来てもらうか。
そのためには、まず医院の魅力を『人』『仕事』『待遇』『事業』の4項目について整理し、見える化することだと伊藤氏は話す。そして、弱点を克服をすることが必要になるという。
現在求人や採用サイトを開設している医院は非常に多い。
一方で、それらが求職者にとって効果的に機能しているかと問われると、医院側の独りよがりになっていませんか?と伊藤氏は問いかける。
近年の求職者が求める情報は『誰と?』『どうやって?』『将来は?』の3項目であり、これらを必ず掲載すべきだという。
講義は続いて「なぜ応募が来ないのか」の核心に迫っていく。
伊藤氏は実際に多くのクリニックを担当し、その裏側まで知り尽くしているため、一見充実していて求職者に満足してもらえるだろう求人内容を掲載しているにも関わらず、応募が来ない医院の修正点を次々と指摘していく。
「完全週休2日制」がウリではない理由、「駅から遠い」と思わせない方法、新卒・既卒別人気の傾向など、強い説得力を持って解説。求職者側と医院側の思惑の乖離を実感する。
そして、数多く存在する求人サイトの特徴やトレンド、変化する求職者ニーズを紹介した。
伊藤氏はGoogleアナリティクスを解析し、自院ホームページに求人ページを開設することの必要性についても解説する。
伊藤氏が実際に手がけている医院サイトではより工夫が詰まった内容となっており、「求職者が見学にくる時点で応募する気で来る」つまり「求人サイトがある医院は辞退が少ない」結果につながるという。
一方で、患者さんも閲覧可能なページに給与などの情報は掲載しにくく、やはり多少の金額を投資してでも採用サイトは詳細を掲載するために必要であると話された。
医院理念を曲げて“誰でもいいから採用する”のではなく、“医院に合う求職者に応募してもらう”ために努力するのが採用の本質だと伊藤氏は強調した。
トピックは見学・面接の実際についてにも及んだ。最低3人の登場人物が必要だと話し、その登場する順番や適任者の選定、見学時の理想的なタイムテーブルや、伊藤氏秘蔵の殺し文句も紹介。
院長先生一人が頑張るのではなく、クリニック全体として採用に積極的であるという雰囲気作りが重要なようだ。
質疑応答と見逃し視聴
本セミナーは生放送で行われるため、全国から多数の質問がリアルタイムで寄せられた。
ウェブ経由で全国から寄せられた質問にその場で回答する伊藤氏
・インスタやSNSを求人に利用すると、いわゆるイマドキのギャルっぽい子しか来ないのではないかと不安です。どう思われますか?
・真面目で優秀なスタッフを面接で見分ける方法は?
・新規開業時の面接のポイントを教えてください
・見学から面接にきてもらうために行うポイントがあれば、教えてください
・老朽化した医院です。新卒や若手の衛生士に来てもらうにはどうすればいいでしょうか? 等 9問
見逃し視聴のお知らせ
すでにライブ配信は終了していますが、当日見逃した方のために振り返り視聴(録画配信)を設けています。
質疑応答には対応しておりませんが、これからお申し込みいただいても視聴・ハンドアウト資料のダウンロードをすることが可能です。
振り返り視聴は2018年9月30日(日)24:00 までの期間限定サービスとなります。
上記を過ぎると、未視聴でもご覧いただくことはできなくなりますのであらかじめご了承ください。
本セミナーは終了しました