生涯研修という制度がある。生涯研修とは、国家資格を持つ我々が技術の向上や研鑽を目的として、最新の歯科医学を知り、日常臨床に反映するために行われる学術研修事業のことだ。
特に日本大学松戸歯学部が開催する生涯研修コースは、他大学出身の先生も参加できる開かれたコースになっている。
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プログラム紹介
女性歯科医師復職支援推奨コース()、歯科衛生士、歯科技工士、歯科スタッフ受講可能セミナー()
① スポーツマウスガードの製作について
② 日常臨床に生かすコンポジットレジン修復
③ 対応に困る患者を作らないための「歯科医療面接」
④ (webセミナー)総義歯下顎無歯顎難症例にチャレンジするために無歯学の解剖を学ぼう!※動画あり(記事下部 講義詳細にて)
⑤ 日常臨床に生かすコンポジットレジン修復
⑥ オーバーデンチャーに用いるアタッチメントを学ぼう!
⑦ マイクロスコープ治療ハンズオンセミナー
⑧ いまさら聞けない顎関節のMRI診断
⑨ 今日から使える有病者歯科治療の最新知識
⑩ これだけは知ってほしい矯正の知識
⑪ いびきや睡眠時無呼吸に対する歯科的対応1
⑫ 今から知りたい!難易度別口腔インプラント治療初級編
⑬ いびきや睡眠時無呼吸に対する歯科的対応2
⑭ 歯周治療の基礎知識とブタ顎を使用した歯周外科
参加申し込みは、「申込書印刷」から申込書をダウンロードの上、047-364-6295 までFAXをご送付ください。FAXをいただいた後、事務局からご連絡いたします。
講義詳細
1. 口腔健康科学講座(顎口腔機能治療学分野)
◼️ 令和2年11月8日(日)10:00〜16:00
◼️ 講師:鈴木 浩司先生(日本大学准教授)、若見 昌信先生(日本大学准教授)
もはやスポーツにとってマウスガードは必須アイテムです。口腔外傷予防だけでないスポーツマウスガードの製作について、基礎的なことから応用的テクニックまでを学んでいただきます。
【講義】 1.スポーツ歯学概論 2.スポーツデンティストの役割について 3.マウスガードの新たな役割について 4.マウスガードの製作方法について 5.マウスガードの製作方法応用編【実習】 1.マウスガードの外形について 2.マウスガードシートの模型への圧接 3.マウスガードの調整、研磨 4.マウスガードの装着・咬合調整(相互実習を予定) (シングルレイヤーとダブルレイヤーの2種類を製作予定) 5.マウスガードの取扱いに関する注意事項について
2. 保存修復学講座
◼️ 令和3年1月24日(日)10:00〜16:00
◼️ 講師:平山 聡司先生(日本大学教授)、岩井 啓寿先生(日本大学助教)
コンポジットレジン修復を基本からもう一度学びたい方、日常臨床のレジン充填がいまいち満足できない方へお勧めのコースです。納得いくコンポジットレジン充填をお教えいたします。
【講義】1.MI に基づいたコンポジットレジン窩洞形成の要点 2.接着修復に必要な基礎知識と充填用器材の紹介 3.最新のボンディングシステムとレジンペーストの特徴 4.レイヤリングテクニックと形態付与のポイント 5.コンポジットレジン形態修正・研磨の勘どころ【実習】1.MI に基づいたコンポジットレジン修復窩洞の基本と形成実習 2.前歯III級・IV級窩洞に対するストリップスの設置と解剖学的形態や色調を再現したレジンの填塞と賦形および仕上げ研磨実習 3.臼歯II級窩洞に対するセクショナルマトリックスとリング状リテーナーの装着による咬合面形態を再現したレジンの填塞および仕上げ研磨実習
3. 歯科総合診療学講座
◼️ 令和2年6月28日(日)10:00〜16:00
◼️ 講師:多田 充裕先生(日本大学准教授)
若い先生方は再履修のつもりで、熟練の先生方はこのような学問があることを体験していただければ、明日の診療の一助にしていただけると思います。
【講義】医療現場で歯科医師は高度な医療技術の提供に加え、さらに安心・安全・信頼が強く求められています。患者対応力は個々の独自性でなく、基本に則ったノンテクニカルスキルとして、 医療行動科学による「歯科医療面接」を学んでいただきます。 1.歯科医療面接の基礎知識 2.患者の解釈モデル・受療動機の重要性 3.患者心理を考慮した医療面接 ―言葉は「手当て」の第1歩― 4.聴き上手になるための面接スキル【実習】1.ビデオ供覧 2.臨床場面を想定し、模擬患者を用いたロールプレイによる練習
[web開催]4. 有床義歯補綴学講座、解剖学講座
◼️ 令和2年9月13日(日)14:00〜16:30
□ 受講料:2,000円
□ 申し込み締切:8月28日(金)
□ 問い合わせ・申込先:日本大学松戸歯学部庶務課(TEL 047-360-9567 FAX 047-364-6295)
□ 申込用紙はこちら
□ FAXをいただいた後、事務局からアクセス方法及び振込先等をご連絡いたします。なお、締切日を過ぎても受講可能な場合があります。詳細につきまして庶務課までお問合せください。本セミナーは日歯生涯研修登録システム(E-system)による単位認定となっています。
◼️ 講師:河相 安彦先生(日本大学教授)、近藤 信太郎先生(日本大学教授)
総義歯の義歯床は失われた支持組織(歯と顎骨)を回復するた め、その役割は重要です。また、大きすぎても小さすぎても維持と安定の問題を生じます。そのため、適切な義歯床の設計に解剖学的根拠は不可欠です。このコース受講すると、解剖学的な知識の修得と根拠に基づく義歯床の設計ができるようになります。
講義予告
【講義】※超高齢社会の到来で高度顎堤吸収の下顎無歯顎難症例が増えると考えられます。その症例では筋圧を上手に使い、義歯との調和をはかることが基本になります。 本研修コースはそんな難症例に対峙する基本的な疑問 1.義歯の大きさはどうやって決めるの? 2.解剖の知識をどうやって生かすの? 3.解剖学の根拠に基づく義歯の設計基準がわからない 4.難症例に対応するベーシックな知識って何だろう? などの疑問に答えるよう最新情報について詳細にお伝えします。【実習】本コースでは実習は設定しませんが、無歯顎の頭蓋骨など貴重な資料を見ながら研修をします。
5. 保存修復学講座
◼️ 令和2年9月13日(日)10:00〜16:00
◼️ 講師:平山 聡司先生(日本大学教授)
コンポジットレジン修復を自費診療に取り入れたいとお考えの方にお勧めのコースです。コンポジットレジン修復の奥深さとその醍醐味をお伝えします。
【講義】1.接着修復処置に必要な基礎知識 2.アップグレードな修復を可能にする充填用器材の紹介 3.最新のボンディングシステムとレジンペーストの特徴 4.レイヤリングテクニックと形態付与のポイント 5.解剖学的な形態修正から仕上げ研磨の勘どころ 【実習】自費用レジンペーストを使用して実習を行います。 実習症例は、1.大規模破折歯(4級)へのコンポジットレジン修復 2.コンポジットレジンによるダイレクトベニア修復 3.正中離開歯列へのコンポジットレジン修復 4.欠損歯列へのコンポジットレジンブリッジ修復
6. 有床義歯補綴学講座
◼️ 令和2年9月24日(木)10:00〜17:00
◼️ 講師:河相 安彦先生(日本大学教授)、飯島 守雄先生(日本大学准教授)
本コースを受講すると、①患者さんの満足度が高まります ②様々な根拠に基づく無歯顎症例への基礎を修得できます。
【講義】インプラントまたは根面を利用したオーバーデンチャーにおいて 1.インプラントの埋入位置はどのようにして決めるのか? 2.根面の望ましい形成はどうするの? 3.インプラントに連結するアタッチメントはどれを選ぶ? 4.根面アタッチメントはどれを選ぶの? などの疑問に答えるよう最新情報について詳細にお伝えします。【実習】講義で概説した実践的知識を活かせる実習では 1.オーバーデンチャーの支台歯形成 2.インプラントオーバーデンチャーアバットメントの利用法 など、実際のアバットメント、アタッチメントを用いながらハンズオンで行います。実際の アタッチメントの適応、アタッチメントと義歯の連結方法、根の形成方法、インプラント設計時のポイントなど共有しましょう!
7. クラウンブリッジ補綴学講座、口腔インプラント学講座
◼️ 令和2年9月27日(日)9:30〜16:00
◼️ 講師:小林 平先生(日本大学准教授)、辻本 恭久先生(日本大学臨床教授)
マイクロスコープを歯科治療に応用する入り口としてのハンズオンセミナーです。
【講義】1.マイクロスコープを用いた根管治療、難治性症例の克服法 2.マイクロスコープを用いた歯冠形成、フィニッシュラインの仕上げ法 【実習】1.マイクロスコープの基本操作を学ぶ 2.マイクロスコープを用いた歯内療法の実践 3.マイクロスコープを用いた補綴処置の実践
8. 放射線学講座
◼️ 令和2年10月25日(日)10:00〜16:30
◼️ 講師:金田 隆先生(日本大学教授)
顎関節MRIの正常像から疾患まで完全マスター。実機によるMRI検査体験もできます。
【講義】1.MRI 検査で注意すべきポイント 2.顎関節の正常画像解剖の修得 3.鑑別に必要な読像ポイント 4.顎関節症を中心とした顎関節疾患の特徴的 MRI 所見を学ぶ 【実習】1.正常画像解剖トレース実習 2.顎関節疾患の MR 読像実習 3.MRI 検査体験
9. 歯科麻酔学講座
◼️ 令和2年11月1日(日)10:00〜15:00
◼️ 講師:山口 秀樹先生(日本大学准教授)
全身疾患を有する患者に対する医療面接と検査データの評価について学ぶコースです。
【講義】 医療事故を回避するために 1.全身疾患を有する患者の術前リスク評価と対応 2.安全な局所麻酔のための基礎知識 3.歯科治療時の全身的偶発症への対応 【実習】 チェアーサイドでできる検査と全身状態のリスク評価 1.有病者への医療面接(問診)ロールプレイング 2.バイタルサイン測定 (血圧測定、パルスオキシメータ、モニター心電図) 3.静脈採血、血糖値測定、PT-INR 測定
10. 歯科矯正学講座
◼️ 令和2年11月11日(水)9:30〜16:30
◼️ 講師:葛西 一貴先生(日本大学教授)、榎本 豊先生(日本大学専任講師)
日常臨床にすぐに生かせる内容を多角的に行います。
【講義】 1.治療計画の立案(開始時期、効率的治療等) 2.MTM による不正咬合の改善、臨床応用について 3.床矯正装置による不正咬合の改善 4.口腔筋機能療法(MFT) 5.歯科矯正用アンカースクリューを使用した MTM 【実習】 1.マルチブラケット装置を使用した MTM 2.ワイヤーベンドテクニックの実際
11. 口腔健康科学講座(顎口腔機能治療学分野)
◼️ 令和2年11月15日(日)10:00〜16:00
◼️ 講師:鈴木 浩司先生(日本大学准教授)、勝谷 七穂先生(日本大学松戸歯学部研究生)
今や国民病とも言われるいびきや睡眠時無呼吸症の病態や治療法を知り、歯科で製作する口腔内装置の製作、装着法を学びます。これからの診療に役立てて下さい。
【講義】1.睡眠の生理について 2.睡眠障害とは 3.睡眠時無呼吸症とは 4.睡眠時無呼吸症に対する治療 5.睡眠時無呼吸症に対する口腔内装置による治療について 6.睡眠時無呼吸症に対するその他の歯科的対応について 7.睡眠時無呼吸症を治療するにあたって 【実習】1.上下一体型床副子の作り方、装着、調整 2.上下分離型床副子の作製について(デモンストレーション) 3.下顎前方位タイプの床副子製作に必要な下顎のタイトレーション(位置決め)について 4.口腔内装置装着後の装置の取扱いについて 5.睡眠呼吸検査機器について
12. 放射線学講座
◼️ 令和2年11月29日(日)10:00〜16:30
◼️ 講師:金田 隆先生(日本大学教授)、月岡 庸之先生(日本大学松戸歯学部臨床教授)
今回はCTデータから作製されたリアルデジタル模型を用い、シュミレーションデータによる治療計画立案からインプラント埋入手技まで学びます。明日から使える知識が満載です。是非ご参加ください。
【講義】1.これからインプラント治療をはじめる、または基本から再度ブラッシュアップしたい先生方を対象にした基本的な治療計画立案のコツ 2.基本から知るインプラント治療のデジタルワークフロー 3.知っておくべきインプラント埋入の基本手技の習得 【実習】難易度別口腔インプラントの初級編 1.インプラント埋入手術の基本実習:切開と縫合手技 2.SimPlant を用いたインプラントシミュレーション 3.インプラント埋入手技
13. 口腔健康科学講座(顎口腔機能治療学分野)
◼️ 令和2年12月20日(日)10:00〜14:00
◼️ 講師:鈴木 浩司先生(日本大学准教授)、榊 実加先生(日本大学松戸歯学部専修医)
睡眠呼吸障害の原因に口呼吸が挙げられます。知っているようで知らない呼吸を再認識し、治療のための口腔周囲筋の筋力トレーニングやヨガを通じて正しい呼吸法を学びます。
【講義】1.呼吸から見た睡眠と睡眠障害について 2.口呼吸と鼻呼吸について 3.口呼吸を改善する歯科的対策 4.歯科におけるヨガの目的 【実習】1.口腔周囲筋の筋力トレーニング 2.鼻呼吸を獲得するためのヨガトレーニング
14. 歯周治療学講座
◼️ 令和3年2月28日(日)9:00〜16:00
◼️ 講師:小方 頼昌先生(日本大学教授)
エムドゲインゲルを使用したブタ顎実習を行い、修了後にサーティフィケートを授与します。
【講義】歯周治療の基礎知識と治療の進め方、歯周基本治療、歯周外科治療および再生療法までを講義します。【実習】ブタ顎を使用した歯周外科治療実習 1.エムドゲインゲルを使用した再生療法 ①切開、剥離 ②肉芽除去、SRP ③エムドゲインゲルの取扱い方法 ④根面処理 ⑤縫合 ⑥術後の SP および抜糸の時期 2.結合組織移植術 ①移植床の作成 ②結合組織の採取 ③縫合 ④手術後の諸注意
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