昨日の WHITE CROSS Awards 2016 記事部門 に続き、2016年を締めくくる本日は、WHITE CROSS Awards 2016 動画部門 の発表をさせていただきます。
動画部門は、臨床動画部門、インタビュー部門の2つに分けてお送りさせていただきます。2016年 日本の歯科医療界が何に注目したかが客観的に見えるように、各動画のアクセス数のみを基準に選ばせていただきました。
* インタビュー編について、インタビューが前編・後編に分かれている場合は、アクセス数の高かったほうのみをカウントしております。
WHITE CROSS Awards 2016 臨床動画部門
WHITE CROSS 治療動画 & 治療セミナーは、より多くの歯科医療人にとって日本全国各地で開催される Hands-onセミナー や 学会・勉強会、そしてWHITE CROSS LIVE などにご参加するきっかけとなることを願い作成されています。
治療動画より2つを、そして治療セミナーより平均視聴回数が高かったセミナーシリーズ1つ と トップ3 の合計 6 動画を、WHITE CROSS Awards 2016 臨床動画部門 の対象とさせていただきました。
オールセラミックスのセット (青島 徹児先生)
青島徹児先生の オールセラミックのセット は、WHITE CROSS Awards 2016 記事部門 第8位を受賞した『Direct Bonding or All ceramics ?』の対となる治療動画です。
2016年の人気記事を裏ずける実践的な手技として、多くのアクセスが集まりました。
隔壁の作成・ラバーダム防湿 (高橋 宏征先生)
Penn Endo Study Club in Japan の 高橋先生による、根管治療時に無菌的環境をつくる手順が、WHITE CROSS 治療動画において一番のアクセスを集めました。外科医の開腹手術やインプラント手術において、術前に術野の消毒をすると思いますが、根管治療においても同様です。
感染の除去から隔壁までに焦点を当てており、こちらの動画からノベライズされた記事 『無菌的環境をつくる手順』 とともに注目を集め、WHITE CROSS Awards 2016 臨床動画部門 の対象となりました。
歯周治療ベーシックセミナーシリーズ (濱田 智恵子先生 歯科衛生士 全5回)
当シリーズは、Tomorrow Link の濱田先生の協力下において、新人衛生士さん向けに患者さんへのファーストタッチのお役に立てる治療セミナーとして作成されました。
新人歯科衛生士さんが働き始める春から夏にかけて、日本全国の多くの歯科医院において再生されました。来年の春も、再来年の春も・・・新人歯科衛生士さんにご覧になっていただきたい当シリーズが、WHITE CROSS Awards 2016 臨床動画部門 治療セミナーシリーズ に輝きました。
それでは、WHITE CROSS Awards 2016 臨床動画部門 治療セミナー トップ3の発表です。
失敗しない総義歯臨床へのヒント 第1回[ 症例紹介] (松丸 悠一先生)
第3位は、松丸悠一先生の総義歯臨床シリーズの第1回でした。総義歯という分野に対してどのように取り組み、そして総義歯治療専門歯科医師として患者さんに対してどのような治療を提供しているのか、総義歯治療に特化しチャレンジを続ける松丸先生の仕事をダイジェストでご覧いただけます。
義歯治療を行うにあたってどのように口腔内や模型を見極め、印象をとる必要があるのか、確認すべきポイントはどこなのか、なぜ試適が大切なのか。総義歯治療専門歯科医師としての目線から、ひとつの症例を追ってわかりやすく解説いただいています。
中心位採得法(リーフゲージテクニック)について (渡邊 学先生)
第2位には、中心位採得法の一つであるリーフゲージテクニックについて 渡邊学先生の レクチャー & 実演セミナーがランクインしました。
テキサス大学の 杉田龍士郎先生 の監修下にて、ひのまる歯科の渡邊先生が作成した当治療セミナーは、今年の10月に米国補綴学会 において中心位が「単一の定義」となったことなどとあいまって高い注目を集めました。
また、こちらの治療セミナーは 『歯科医療人が自由に情報を共有していける歯科医療従事者専用サイト』 という WHITE CROSSのコンセプトに一早くご共感くださった渡邊先生よりご提供いただいたものであり、歯科医療人から発信された情報がより早く・広く伝わっていく歯科医療情報 新時代のシンボルとなる1本でした。
歯科小手術ベーシック第1回[切開・剥離] (木村 智憲
先生)
WHITE CROSS Awards 2016 臨床動画部門 第1位には、AIIインストラクターで、インプラント外科を中心に臨床に取り組まれている木村智憲先生のハンズオン治療セミナーの第1回「切開・剥離」が輝きました。
世界各国にクリニックを構えるMALO CLINICの東京オフィスの副院長を務め、all-on-4を中心にインプラント治療を手がける木村先生による当シリーズは、その実践につながる分かりやすさから人気を博しました。
公開後に、WHITE CROSSに木村先生のセミナーの開催日程の問い合わせがあったなど、若手の歯科医師を中心に大きな反響を生んだ治療セミナーでした。(当治療セミナーは、ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社の協力において、木村先生が開かれたプライベートな講習会をもとに制作させていただいたものです。)
WHITE CROSS Awards 2016 インタビュー部門
WHITE CROSS インタビューでは、歯科医療に真摯に取り組む ”人” に焦点を当てきました。
インタビューを通じて紡ぎ出される歯科医療人の珠玉の言葉を通じて、歯科医療には 様々なキャリアパスや夢の描き方があることを知っていただき、日本歯科医療の持つ可能性を感じていただけることを願い作成されています。
7名の歯科医療人のインタビューを、WHITE CROSS Awards 2016 インタビュー部門 の対象とさせていただきました。特にアクセスの多かったインタビュー3本につきましては、ダイジェスト版をお楽しみください。
奈良 夏樹先生 『ビックデータを活用して国民の健康に貢献する取り組み』
奈良先生は歯科医療界ではあまり知られていませんが、保険者の持つ歯科医療データ分析の第一人者であり、データヘルス計画において歯科医療を代表する旗手です。臨床医として働く日々の中、歯科のデータが極端に少ないことを危惧し、ヘルスケアIT企業へ転職・・・臨床現場を超えて歯科医師としての能力を発揮する。これからの時代に必要とされる歯科医療人の姿です。
弘岡 秀明先生 『若き日々の歩み / 歯周病専門医として』
歯周病学の歴史を作り、牽引してきたヤン・リンデ教授を頼りスウェーデンのイエテボリ大学へ。日本における歯周病学・インプラント周囲炎の第一人者である弘岡先生が、若き日々に何を思い、どのように行動し、歯科医師としての人生を刻んできたか・・・世界で躍動し、日本の歯科医療を牽引してきた歯科医療人の姿です。
築山 鉄平先生 『世代を超えて つきやま歯科医院の予防歯科としての歩み』
大学を卒業してからのキャリア、タフツ大学留学で目の当たりにした世界。そして、日本を代表する予防歯科であるつきやま歯科医院の歩みについて語っていただいています。父の代からつきやま歯科医院がどのように発展してきたか。そこに自らのキャリアで得てきた価値を重ねての専門医療センターの立ち上げ、そしてその先へ・・・時代・世代を超えて歯科医療を成長・発展させていく歯科医療人の姿です。
平塚 智裕先生 『最良の師の見つけ方』
何故努力をし続けられたのか。師からの教えとは。小宮山彌太郎先生からの教えは、歯科医師としてだけではなく人として人生にとり入れたいほどと言う・・・歯科医療に対して真摯に向き合ってきた、これからの日本の歯科医療を牽引する歯科医療人の姿です。
小宮山 彌太郎先生 『これまでのキャリアについて / これから歯科医療を牽引する世代へのメッセージ』
山﨑 長郎先生 『キャリアと SJCD 創設の道のり / 日本の歯科の過去・現在・未来』
石井 宏先生 『日米間の歯内療法学分野における格差とは / 専門医として歩む道すじ』
謝辞
2016年3月7日に産声をあげたWHITE CROSSは、多くの歯科医療人の皆様のお力添えのおかげさまで、無事年越しを迎えることができました。
お会いさせていただいた多くの歯科医療人が、歯科医療に真摯に取り組み、歯科医療を通じて関わる人々の幸せを願っていました。これほど素晴らしい ”人” に溢れる歯科医療界です。多くの課題を抱えてはいますが、日本社会における歯科医療の価値を高めていくことは夢物語ではありません。
すべての歯科医療人の皆様にとっての2016年が素晴らしいものであったことを心より願っております。そして来る2017年が、皆様にとってより素晴らしく、歯科医療界にとってより明るい一年になることを心より願っております。
皆様のご多幸を心より願い、謝辞の言葉とさせていただきます。
2016年12月31日 WHITE CROSS編集部 一同
執筆者
WHITE CROSS編集部
臨床経験のある歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連企業出身者などの歯科医療従事者を中心に構成されており、 専門家の目線で多数の記事を執筆している。数多くの取材経験を通して得たネットワークをもとに、 歯科医療界の役に立つ情報を発信中。