長年に渡り歯科界を牽引してこられた、山﨑長郎先生と小宮山彌太郎先生。
今回の対談「感染管理への提言」の中から歯科業界へのお二人のメッセージをご紹介します。
山﨑長郎先生:東京歯科大学 卒業/原宿デンタルオフィス 院長
昨今開業する若い先生方は、最初のチョイスとしてCTを導入される方が多いと聞きます。
それであれば、インプラント治療も一つの選択肢となっていくでしょう。
だからこそ私が伝えたいのは、オフィスの設計としてぜひクローズドスペースを設けてほしいということです。
現実として、殊に都心部の歯科医院では20坪程度の敷地しか取れず、完璧なゾーニングが難しいことも理解しています。
ただ外科的治療にあたる以上、クローズなスペースは設けられるべきです。
小宮山彌太郎先生:東京歯科大学 卒業/ブローネマルク・オッセオインテグレイション・センター 院長
個々の医療従事者には、これまで以上に感染防止対策に留意することが求められています。
もう一点、大学からお預かりした複数の研修医から感じたことです。大学での臨床実習に際して、一般臨床の状況下にあっても清潔域、不潔域の区別は言うに及ばず、衛生観念の教育をより徹底させていただきたいと思います。
学生時代に身に付いたことは将来に大いに役立ち、患者から信頼される歯科医師になるでしょう。