・あなたは答えられる?歯科医師統計からクイズを出題! ・う蝕を除去したとする判断基準でもっとも多いのは?「クイズを解いて、気になる他の先生方の基準をチェックしましょう! |
はじめに
WHITE CROSSでは、会員の先生を対象にう蝕を除去したとする判断基準に関する歯科医師統計を実施。
今回の統計調査は、2024年4月01日〜4月30日の1ヶ月間で行われ、115人から回答が寄せられた。回答者の内訳は、開業医が81名、勤務医(大学・病院勤務含む)が30名、その他が4名であった。
今回はこの統計結果からクイズを作成。う蝕除去について、気になる他の先生方の判断基準とは?
【クイズ】う蝕を除去したとする判断基準でもっとも多かったのは?
① う蝕検知液の染色状況
② 触診(探針やファイル、フロスの使用など)
③ 視診(マイクロの使用など)
④ X線を用いた検査
⑤ 光を用いた検査(透照診やう蝕診断器の使用など)
⑥ 感覚や勘
⑦ その他
答え:正解は①「う蝕検知液の染色状況」
今回の調査では、「う蝕検知液の染色状況」と回答した人が80.9%ともっとも多い結果となった。
なお、115名の回答の内96名が複数回答であり、「う蝕検知液の染色状況」以外にも判断基準として活用していることがわかった。
その中でもっとも多かった組み合わせの選択肢は、「う蝕検知液の染色状況」「触診(探針やファイル、フロスの使用など)」「視診(マイクロの使用など)」「X線を用いた検査」の4つ。
コメント欄では、「やはりう蝕検知液の色でみてもらうのは患者の納得感があり極めて有効」「触診で軟化象牙質がないと感じたら、う蝕検知液を使用して確認し、追加の切削を行う」「う蝕検知液で染まったところは原則すべて取り切るが、状況によっては過剰切削になるため、探針等で触って確認する」など、具体的な使用方法やう蝕検知液に関しての偽陽性を不安視する意見が挙げられた。
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う蝕治療のガイドライン第2版1)によると、「確実に感染歯質を除去し過剰切削を回避するためには、う蝕検知液以上の客観的判断基準は現在のところない」と示されている。
う蝕象牙質の除去を硬さや着色の程度で判断するのは、術者の経験によって差が生じているのだろうか。う蝕除去の判断基準における今後の臨床研究に期待したい。
歯科医師統計とは
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