歯内療法の主たる目的は「根尖性歯周炎の予防と治療」です。
そして、患者の利益を優先するならば、患者が求めている「疾病の予防と治癒」を達成することが最重要課題となります。
その方法論として、根管充填後のエックス線を美しく仕上げること、歯科用顕微鏡やNi-Tiロータリーインストゥルメント、MTAセメントを使用することなどが推奨されていますが、これらは治療のための枝葉であり、治療の結果を保障するものではありません。
ややもすれば、選択した治療方法が患者の不利益になっていることさえあるのではないでしょうか。
人々の価値観が多様化している現在、術者の考える最良・最善が患者のそれと一致しているとは限りません。我々医療者は、現在の医療で可能なことと、その限界について患者の理解と意思決定を助けるための情報提供ができなければいけません。
本講演では我々の行う治療行為が真の患者利益につながるための意思決定について考察いたします。
セミナーのライブ配信に寄せて ー 石井宏
WHITE CROSS編集部より
セミナーライブ配信の第1回として石井宏先生をお招きしました。
石井先生は、Penn Endo Study Club in Japanを主宰し、日本国内の歯内療法の向上を目標に教育・啓蒙活動に尽力されています。
WHITE CROSSインタビューのダイジェスト
こんな先生にオススメ
✔️ 新しい機材を導入したけど、きちんと治せている気がしない
✔️ 難治性の根管に当たってしまった。患者さんにどう説明したらいいのだろう?
✔️ 人気のハンズオンを受けてみたいけど、まず講師の先生のコンセプトを聞きたい
✔️ 勤務医の先生と受講してエンドのレベルアップを図りたい
✔️ 専門医の時代、総合診療医は専門医とどう連携したらいい?
受講生の感想
実際に石井先生のセミナーを受講された先生から伺った感想をご紹介します。
「根管治療は卒業以来ずっと苦手意識がありました。石井先生のセミナーを聞いて、文献ベースで考えることの重要性を学び、それから治療成績もついてくるようになりました」(20代勤務医)
「なぜ治らないのか?流行や小手先のテクニックではなく基礎から教えてくれるのは石井先生だけだと思う」(30代勤務医)
「ハンズオンで外科的歯内療法も教えていただきたいです」(30代開業医)
<<本セミナーは終了しました>>
ライブ配信会場(東京)での受講もまだ若干名受付ております。お早めにお申し込みください。
執筆者
WHITE CROSS編集部
臨床経験のある歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連企業出身者などの歯科医療従事者を中心に構成されており、 専門家の目線で多数の記事を執筆している。数多くの取材経験を通して得たネットワークをもとに、 歯科医療界の役に立つ情報を発信中。