医療として成立する歯科治療を実践するためには、目の前の患者がどういう状態にあるのかを確実に把握する診査と、診査結果に基づいた適切な診断が欠かせない。それなくしては、どんなゴールを目指せばよいのかすら定めることはできないからである。本書は、Professional Dentistryを実践する上での基本姿勢と、患者を取り巻く情報の収集方法を余すところなく解説。シリーズ全巻に共通する歯科医療の基本を学ぶことができるだろう。
Chapter 1
現在の歯科治療に必要な基本コンセプト
木原敏裕
Chapter 1-1 現在の歯科治療に欠かせない3つの治療術式
1.矯正治療が必要不可欠な理由
2.インプラント治療が必要不可欠な理由
3.審美修復治療が必要不可欠な理由
Chapter 1-2 Esthetics, Function, Structure, Biology を軸とする歯科治療
1.Esthetics ―― 天然歯と変わらない治療結果とは
2.Function ―― 静的・動的に安定した治療結果とは
3.Structure ―― 維持や力に抵抗力を備えた治療結果とは
4.Biology ――― 健康を保つことができる治療結果とは
Chapter 2
歯科治療の組み立てかた
木原敏裕
Chapter 2-1 患者の来院時にまず考えること
1.「何が必要なのか」を見極めているか?
2.「何が必要なのか」を患者に説明しているか?
3.「安定した状態」を構築するために、二の足を踏んでいないか?
Chapter 2-2 治療の成功に欠かせない4要素
1.診断――歯科治療における最重要項目
2.治療ゴール――目指すところが決まらなければ始まらない
3.治療計画――仕事を進めるための『工程表』
4.技術――仕事をする上で、できて当たり前のこと
Chapter 2-3 治療範囲の考えかた
1.1歯だけで治療が成立する症例とは
2.隣在歯も治療が必要な症例とは
3.対合歯も治療が必要な症例とは
4.咬合平面を変更すべき症例とは
5.咬合高径を変更すべき症例とは
6.骨格を変える必要がある症例とは
Chapter 3
診断に必要な資料
中野稔也
Chapter 3-1 資料採得が、なぜ歯科臨床において必要不可欠なのか
1.資料採得の重要性
2.資料採得の意義
1)患者の治療記録として
2)インフォームドコンセントを円滑に行う手段として
Chapter 3-2 資料の種類
1.基礎資料(basic data)
2.詳細資料(detailed data, optional data)
3.顎関節関連資料(TMJ data)
4.基礎資料・詳細資料・顎関節関連資料の位置づけ
Chapter 3-3 基礎資料採得マニュアル
1.問診
2.顔貌写真(2枚)
3.口腔内写真(6枚)
4.エックス線写真
5.歯周組織検査、プラークコントロールレコード
6.スタディモデル
Chapter 3-4 詳細資料採得マニュアル
1.詳細顔貌写真(11枚)
2.詳細口腔内写真(12枚)
3.セファロエックス線写真、セファロ分析
4.中心位(CR)採得
5.詳細スタディモデル
6.診断用ワックスアップ/セットアップモデル
7.歯周病関連細菌検査
8.CT
9.患者の過去の写真(顔貌写真、エックス線写真)
Chapter 3-5 顎関節関連資料採得マニュアル
1.開・閉口路口腔内写真
2.開口量
3.筋肉診査
4.顎関節聴診
5.Schuller 法エックス線写真
6.顎関節断層写真(4分割パノラマ撮影)
7.CT
Chapter 4
資料を読む際の基本コンセプト
木原敏裕
Chapter 4-1 資料の読み込みかた・1 ── 口腔内の現状を把握する
Chapter 4-2 資料の読み込みかた・2 ── 現状の原因を知る
Chapter 4-3 資料の読み込みかた・3 ── 将来を予測する
Chapter 5
診査・診断に活かす
パノラマエックス線写真と口腔内写真の読み込みかた
山崎正子
Chapter 5-1 問診における“歯科的既往歴”を読み解く
1)主訴と歯科的既往歴を総合的に判断するとみえる“患者像”
2)この患者に必要な資料は何か?
Chapter 5-2 パノラマエックス線写真の5つのチェックポイント
1.骨の状態
2.下顎頭の状態
3.咬合平面および上下顎咬合平面が作る空隙幅
4.上下顎歯列の正中
5.個々の歯の状態
1)う蝕の有無
2)根管充填の状態
3)補綴物の適合状態
4)歯と歯根の形態
5)ホープレス歯の有無
Chapter 5-3 パノラマエックス線写真ではわからないこと
Chapter 5-4 症例検討 パノラマエックス線写真を読む
Chapter 5-5 顔貌写真を読む
1.顔貌の正貌写真における基準線
1)水平線
2)正中線
3)顔貌の垂直的比率
2.顔貌の側貌写真における評価基準
1)鼻唇角
2)E-Line
3)顔面角
3.顔貌の不調和
Chapter 5-6 口腔内写真を読む
1.正面観の口腔内写真を読むための4つのチェックポイント
1)上下顎歯列の正中(midline)と各基準線との調和
2)切縁(incisal edge)と各基準線との調和
3)咬合平面(occlusal plane)と各基準線の調和
4)歯肉レベル(gingival levels)と各基準線の調和
2.スマイルラインのチェックポイント
3.咬合面の口腔内写真のチェックポイント
1)歯列弓(アーチ)形態
2)歯列の正中と上顎の口蓋縫線、上唇小帯、下顎の舌小帯、下唇小帯の位置関係
3)骨隆起の有無
4)咬合面の状態
4.側方面観と側方運動時の口腔内写真のチェックポイント
1)上下顎犬歯の対咬関係と犬歯ガイドの有無(ディスクルージョン量)
2)下顎の前後的位置関係
5.わずかな開口位の口腔内写真のチェックポイント
Chapter 5-7 症例検討 総合的に資料を読み込む
Chapter 6
臨床を行う際の指標とすべき分類
中野稔也
Chapter 6-1 咬合に関する資料・分類
1.咬合の生理的ステージ
2.Lytle & Skurow の分類
3.『咬合の生理的ステージ』と治療法の関係
4.Angle の分類
5.上下顎犬歯関係の分類
6.Eichner の分類
7.宮地の咬合三角
Chapter 6-2 歯周組織に関する資料・分類
1.biologic width(生物学的幅径)
2.gingival biotype
3.Maynard の歯肉退縮分類
4.Kois の分類
5.Miller の歯肉退縮分類
参考文献
索引
監修および執筆者紹介
Chapter 1
現在の歯科治療に必要な基本コンセプト
木原敏裕
Chapter 1-1 現在の歯科治療に欠かせない3つの治療術式
1.矯正治療が必要不可欠な理由
2.インプラント治療が必要不可欠な理由
3.審美修復治療が必要不可欠な理由
Chapter 1-2 Esthetics, Function, Structure, Biology を軸とする歯科治療
1.Esthetics ―― 天然歯と変わらない治療結果とは
2.Function ―― 静的・動的に安定した治療結果とは
3.Structure ―― 維持や力に抵抗力を備えた治療結果とは
4.Biology ――― 健康を保つことができる治療結果とは
Chapter 2
歯科治療の組み立てかた
木原敏裕
Chapter 2-1 患者の来院時にまず考えること
1.「何が必要なのか」を見極めているか?
2.「何が必要なのか」を患者に説明しているか?
3.「安定した状態」を構築するために、二の足を踏んでいないか?
Chapter 2-2 治療の成功に欠かせない4要素
1.診断――歯科治療における最重要項目
2.治療ゴール――目指すところが決まらなければ始まらない
3.治療計画――仕事を進めるための『工程表』
4.技術――仕事をする上で、できて当たり前のこと
Chapter 2-3 治療範囲の考えかた
1.1歯だけで治療が成立する症例とは
2.隣在歯も治療が必要な症例とは
3.対合歯も治療が必要な症例とは
4.咬合平面を変更すべき症例とは
5.咬合高径を変更すべき症例とは
6.骨格を変える必要がある症例とは
Chapter 3
診断に必要な資料
中野稔也
Chapter 3-1 資料採得が、なぜ歯科臨床において必要不可欠なのか
1.資料採得の重要性
2.資料採得の意義
1)患者の治療記録として
2)インフォームドコンセントを円滑に行う手段として
Chapter 3-2 資料の種類
1.基礎資料(basic data)
2.詳細資料(detailed data, optional data)
3.顎関節関連資料(TMJ data)
4.基礎資料・詳細資料・顎関節関連資料の位置づけ
Chapter 3-3 基礎資料採得マニュアル
1.問診
2.顔貌写真(2枚)
3.口腔内写真(6枚)
4.エックス線写真
5.歯周組織検査、プラークコントロールレコード
6.スタディモデル
Chapter 3-4 詳細資料採得マニュアル
1.詳細顔貌写真(11枚)
2.詳細口腔内写真(12枚)
3.セファロエックス線写真、セファロ分析
4.中心位(CR)採得
5.詳細スタディモデル
6.診断用ワックスアップ/セットアップモデル
7.歯周病関連細菌検査
8.CT
9.患者の過去の写真(顔貌写真、エックス線写真)
Chapter 3-5 顎関節関連資料採得マニュアル
1.開・閉口路口腔内写真
2.開口量
3.筋肉診査
4.顎関節聴診
5.Schuller 法エックス線写真
6.顎関節断層写真(4分割パノラマ撮影)
7.CT
Chapter 4
資料を読む際の基本コンセプト
木原敏裕
Chapter 4-1 資料の読み込みかた・1 ── 口腔内の現状を把握する
Chapter 4-2 資料の読み込みかた・2 ── 現状の原因を知る
Chapter 4-3 資料の読み込みかた・3 ── 将来を予測する
Chapter 5
診査・診断に活かす
パノラマエックス線写真と口腔内写真の読み込みかた
山崎正子
Chapter 5-1 問診における“歯科的既往歴”を読み解く
1)主訴と歯科的既往歴を総合的に判断するとみえる“患者像”
2)この患者に必要な資料は何か?
Chapter 5-2 パノラマエックス線写真の5つのチェックポイント
1.骨の状態
2.下顎頭の状態
3.咬合平面および上下顎咬合平面が作る空隙幅
4.上下顎歯列の正中
5.個々の歯の状態
1)う蝕の有無
2)根管充填の状態
3)補綴物の適合状態
4)歯と歯根の形態
5)ホープレス歯の有無
Chapter 5-3 パノラマエックス線写真ではわからないこと
Chapter 5-4 症例検討 パノラマエックス線写真を読む
Chapter 5-5 顔貌写真を読む
1.顔貌の正貌写真における基準線
1)水平線
2)正中線
3)顔貌の垂直的比率
2.顔貌の側貌写真における評価基準
1)鼻唇角
2)E-Line
3)顔面角
3.顔貌の不調和
Chapter 5-6 口腔内写真を読む
1.正面観の口腔内写真を読むための4つのチェックポイント
1)上下顎歯列の正中(midline)と各基準線との調和
2)切縁(incisal edge)と各基準線との調和
3)咬合平面(occlusal plane)と各基準線の調和
4)歯肉レベル(gingival levels)と各基準線の調和
2.スマイルラインのチェックポイント
3.咬合面の口腔内写真のチェックポイント
1)歯列弓(アーチ)形態
2)歯列の正中と上顎の口蓋縫線、上唇小帯、下顎の舌小帯、下唇小帯の位置関係
3)骨隆起の有無
4)咬合面の状態
4.側方面観と側方運動時の口腔内写真のチェックポイント
1)上下顎犬歯の対咬関係と犬歯ガイドの有無(ディスクルージョン量)
2)下顎の前後的位置関係
5.わずかな開口位の口腔内写真のチェックポイント
Chapter 5-7 症例検討 総合的に資料を読み込む
Chapter 6
臨床を行う際の指標とすべき分類
中野稔也
Chapter 6-1 咬合に関する資料・分類
1.咬合の生理的ステージ
2.Lytle & Skurow の分類
3.『咬合の生理的ステージ』と治療法の関係
4.Angle の分類
5.上下顎犬歯関係の分類
6.Eichner の分類
7.宮地の咬合三角
Chapter 6-2 歯周組織に関する資料・分類
1.biologic width(生物学的幅径)
2.gingival biotype
3.Maynard の歯肉退縮分類
4.Kois の分類
5.Miller の歯肉退縮分類
参考文献
索引
監修および執筆者紹介
プロフェッショナルデンティストリー STEP 1 Data Gathering
─患者の状態を確実に把握するために必要なエッセンス─
-
著者
木原 敏裕
木原 敏裕
中野 稔也
山崎 正子 -
出版社
クインテッセンス出版
-
ページ
184ページ
-
サイズ
A4判
-
ISBN
978-4781203317
-
価格
13,200円(税込)