4月17日12時時点において、新型コロナウイルスの国内感染者数は9,148名であり、死亡者数は192名となっている。都道府県別の感染者数では、東京都の2,595人、大阪府の1,020人、神奈川県の675人、千葉県の595人と続く。4月7日に7都府県を対象に発令された緊急事態宣言は、4月16日に全都道府県へとその対象が拡大された。
国境を越えて人や物資、情報が行き来する時代だからこそ起きた世界経済の停止は、2007年の世界金融危機をはるかに上回り、1930年代の世界恐慌以来最悪の景気後退になると言われており、あらゆる産業がその影響を受けている。
それは、日本の歯科医療界もまた同じである。欧米のような強権的な都市封鎖などが行われていない日本において、歯科医院がどうあるべきかは個々の歯科医師の判断に委ねられている。このような時代に、実務家として意思決定をするリーダーの責務は重く、言葉は強い影響力をもつ。
4月16日、千葉県歯科医師会の砂川稔会長は、その会員に向けて「新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて」というビデオレターを送った。そこで語られた言葉には、歯科医療従事者としての誇り、そして未曾有の危機に直面する歯科医院への願いが込められており、千葉県のみならず日本全国の歯科医療従事者に向けられているメッセージであった。
WHITE CROSSでは、日本全国で今まさに戦っている歯科医療従事者に "届けたい言葉" として、千葉県歯科医師会に許可をいただきビデオレターを掲載させていただいた。
出典_YouTube_千葉県歯科医師会_砂川会長のメッセージ『会員の皆様へ~新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて~』
誰もが苦しい時代だからこそ、人としてのあり方が問われている。
明けない夜はない。
コロナ禍が過ぎた後の日本社会において、歯科医療がより一層求められその価値を高めていけるように、今まさに歯科医療従事者としての立ち居振る舞いが問われている。砂川会長の言葉が、一人での多くの歯科医療従事者の心に届くことを願う。