千葉県歯科医師会が推進している『8029(ハチマル肉)運動』をご存知だろうか。
「おいしく、楽しく、肉を食べている80歳」をイメージして令和元年に産声をあげたスローガンであり、全ての人が 健"幸"的 に80歳を迎えられるようにという願いが込められている。
令和という時代において、“人々の人生の全てのステージにおいてその価値を提供し、ネグレクトを受けている児童や障害を持って生まれた方々なども優しく包み込む歯科医療”が求められていることは、「経済財政運営と改革の基本方針2020」(通称、骨太の方針)における歯科医療に関連する記述からも読み取れる。
細菌性やウイルス性の疾患の予防という観点も含め、口腔の健康と全身の健康の関連性を更に検証し、エビデンスの国民への適切な情報提供、生涯を通じた歯科健診、フレイル対策・重症化予防にもつながる歯科医師、歯科衛生士による歯科口腔保健の充実、 歯科医療専門職間、医科歯科、介護、障害福祉関係機関との連携を推進し、歯科保健医療提供体制の構築と強化に取り組む。
この歯科医療が持つべき新しい価値観に基づいて、歯科医療が果たせる役割を包括的に表現したスローガンとして、WHITE CROSSではこれまでにも『8029(ハチマル肉)運動』を取材してきた。
「8029ソング~80歳でもお肉が大好き~」
1月23日、千葉県歯科医師会はそのホームページ上で、「8029ソング~80歳でもお肉が大好き~」をプロモーション動画と共に発表した。
作詞・作曲は、パッパラ―河合。振付は、コズミック☆倶楽部の加藤成実で、耳に残るとても素敵な曲とダンスに仕上がっている。そして、8029PRキャラクター「もぐじい」がLINEスタンプで見せる様々な表情で登場する。
曲を少しだけゆっくりにし、年齢を重ねても踊れる「8029健康体操」も同時に発表されており、フレイル予防に必要な動きが取り入れている。
平成を通じて、日本歯科医師会は『8020運動』をスローガンに掲げ、素晴らしい社会的成果を上げてきた。
令和という時代において、『8029(ハチマル肉)運動』を彩る一つ一つの活動を積み重ねた先に、誰もが健"幸"な80歳を迎えられる日本社会が到来することを切に願う。
執筆者
WHITE CROSS編集部
臨床経験のある歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連企業出身者などの歯科医療従事者を中心に構成されており、 専門家の目線で多数の記事を執筆している。数多くの取材経験を通して得たネットワークをもとに、 歯科医療界の役に立つ情報を発信中。