この記事のポイント ・クラプロックスの歴史が始まったのは1972年。開発にあたって何よりも大切にした想いは、“毎日の歯磨きに笑顔があること!”であったという。 ・デザイン性の高いクラプロックスは、12種類のホルダーカラーと6種類のブラシカラーをかけ合わせた、合計72種類ものカラーバリエーションを取り揃えた歯ブラシ。 ・さまざまな製品の中でもクラプロックス史上最高傑作といわれているのが、新製品の歯ブラシ「CS12460ベルベット」。 ・記事後半では、普通の歯ブラシとは違う、クラプロックスの正しい使い方についても紹介する。 |
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はじめに
高密度の極細毛を最大の特徴とする歯ブラシ「CURAPROX(以下、クラプロックス)」。
クラプロックスが患者さんだけでなく、多くの歯科医療従事者からも愛される理由は、プラークをしっかり取り除く弾力性と、歯肉を傷つけないやわらかさ、毎日のセルフケアに喜びを与えるデザインにある。
今回は、そんなクラプロップスのさまざまな魅力の中でも、あまり知られていない魅力について詳しく紹介していきたい。
ヨーロッパでは老舗ブランド!クラプロックスシリーズには50年以上もの歴史がある!
クラプロックスの歴史が始まったのは、なんと1972年。まだしっかりとブラッシングが習慣化されていない時代から、クラプロックスは開発されていた。
目指した機能は、以下の2つ。
① 歯のプラーク除去に加え、歯と歯の間を簡単にしっかりと磨けること
② 歯と歯肉の間をしっかりと磨けること
そして、開発にあたって何よりも大切にした想いは、“毎日の歯磨きに笑顔があること!”であったという。
開発当時、初めてのクラプロックスシリーズ製品として発売されたのは、歯間ブラシであった。その7年後である1979年、スイス・トッゲンブルグの熟練機械工であるノルディ・ブラウンによって、最初の歯ブラシがデザインされる。これが現在まで続くクラプロックスのベーシックモデル「CS5460」の原型となった。
そんなクラプロックスシリーズが日本に上陸したのは2015年。2018年には日本法人として株式会社クラデンジャパンが設立された。
全部で72種類!豊富なカラーバリエーションを取り揃えたクラプロックスのデザインのポイントとは?
カラフルな見た目でおなじみのクラプロックスだが、12種類のホルダーカラーと6種類のブラシカラーをかけ合わせた、合計72種類ものカラーバリエーションを取り揃えていることは、ご存じだろうか。
毎日の口腔ケアを少しでも鮮やかに。
クラプロックスは、ブラッシングする人の人生そのものを彩りたいと考えている。
また、ハンドルは持ちやすい八角形になっており、滑りにくい工夫が施されている。
ブラッシングの際は、『CURAPROX』のロゴを手前にし、ロゴの一つ上の面を親指で支えると、下顎を磨く際の適切な角度となる。上顎を磨く際は、ロゴの一つ下の面を支えると、適切な角度で持つことができる。
“あっ、柔らかい!”と感じることができる秘密は「クーレン®︎繊維」にあり
クラプロックスの歯ブラシの毛先の直径は、もっとも細いもので0.08mm。植毛数は5,460〜12,460本と、一般的な歯ブラシと比較すると、その大きな違いに驚かされる。
そしてなんといっても、クラプロックスの魅力的な特徴の一つとして挙げられるのが、すべての歯ブラシに採用されている独自開発のブラシ毛「クーレン®︎繊維」。このクーレン®︎繊維は、コシがあるのにしなやかな繊維であるため、プラークをしっかり除去でき、歯肉にもやさしい歯ブラシである。
一般的な歯ブラシは、ナイロン製の植毛であるのに対し、ポリエステルであるクーレン®︎繊維は、弾力がありながら、吸水性が低く、毛先が広がりにくいため、通常で2〜3ヶ月の使用に耐えられる。
一般的な歯ブラシとクラプロックの違い
クラプロックス史上最高傑作の「CS12460ベルベット」とは?
クラプロックスシリーズの歯ブラシでメジャーな製品といえば、「CS5460」と「CSスマート」。そしてこの2つの製品の良いとこどりをし、クラプロックス史上最高傑作といわれているのが、「CS12460ベルベット」である。
CS12460ベルベット
2021年に発売されたCS12460ベルベットは、CS5460のヘッドサイズでありながら、CSスマートの柔らかい毛先を12,460本も植毛。
CS5460・クラプロックスKids・CSスマート・CS12460ベルベットの比較
さらに、1本1本の毛がラウンド加工されているため、象牙質知覚過敏の方や、歯肉が薄いデリケートな方にも安心して使用してもらうことができる。
CS12460ベルベットの毛先の拡大図
ただし、クラプロックス初心者の方がCS12460ベルベットを間違った使い方で使用してしまうと、毛先が早く広がってしまうなどのトラブルが起きる恐れがあるとのこと。そのため、CS5460を正しく使いこなせるようになった上で、さらに柔らかい磨き心地を体感したい方には、ぜひ一度お試しいただきたい製品である。
普通の歯ブラシとは違う?!必読!クラプロックスの正しい使い方
では最後に、クラプロックスの正しい使い方についておさらいしておこう。
クラプロックスは普通の歯ブラシとは使い方が異なるため、クラプロックスユーザーであれば、必ずこの使い方をマスターしておきたい。
① ペングリップで優しく持つ
歯ブラシは、軽くペンを持つように握る。このペングリップにより、自然な強さで効果的なブラッシングが可能になる。
② 歯と歯肉に半分ずつ、角度45°で当てる
ブラッシングは特に、歯と歯の間、歯と歯肉の間をきれいにするために行う。そのためには、ブラシの半分を歯に、もう半分を歯肉に、45°の角度で当てて磨く。
③ ブラシは軽く当てる!推奨圧力は80g
ブラッシングするときは、ブラシの面が歯に軽く出てるイメージで行う。力をかけすぎてしまうと、下図 (NG) のように毛先が広がり、プラークをきれいに除去できなくなってしまうため要注意。
④ 軽いタッチでくるくる回すようにブラッシングする
実際にブラッシングするときのコツは、くるくると円を描くように磨くこと。クラプロックスの毛先に採用されている「クーレン®繊維」は、歯肉にやさしく、安心して磨くことが可能である。
クラプロックスの正しい使い方
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世界90ヶ国で長年愛され続けている、クラプロックス。
50年以上前から変わらないコンセプトのもと、これからもユーザーにやさしい歯ブラシとして、より多くのファンが増えていくことだろう。
歯科医療従事者としては、クラプロックスの正しい使い方について知識をつけ、患者さんに正しい情報を提供していただきたい。
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執筆者
WHITE CROSS編集部
臨床経験のある歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科関連企業出身者などの歯科医療従事者を中心に構成されており、 専門家の目線で多数の記事を執筆している。数多くの取材経験を通して得たネットワークをもとに、 歯科医療界の役に立つ情報を発信中。