エンドに「治癒」の概念を取り入れ、20年以上にわたって多くの臨床医の支持を得てきた名著が、最新の知見を加えて大刷新された。 治癒の概念はVPT（vital pulp therapy：歯髄温存療法）として確立し、今やエンドの最初のゴールとして市民権を得た。 本書でも多くのページがVPTに費やされた。MTAに代表される次世代の根管充填材：ハイドローリックカルシウムシリケートセメントについても詳説。
第 3 版に寄せて

序

著者名一覧

編著者略歴

CHAPTER 1
歯内感染の病因論―歯髄炎と根尖性歯周炎
（根尖病変）の発症メカニズム

CHAPTER 2
診査・診断・治療方針

CHAPTER 3
う蝕象牙質への対応と，歯髄温存療法
section 1　う蝕象牙質への対応と，歯髄の診断
section 2　間接覆髄
section 3　直接覆髄，部分断髄，歯頚部断髄

CHAPTER 4
歯根未完成歯の歯髄処置――アペキシフィケーション，
アペクソジェネシス，パルプ・リバスクラリゼーション
section 1　アペキシフィケーションの治癒のメカニズムと術式
section 2　アペクソジェネシスの治癒のメカニズムと術式
section 3　パルプ・リバスクラリゼーションのメカニズム
section 4　パルプ・リジェネレーション

CHAPTER 5
乳歯の根管処置

CHAPTER 6
エンドのイニシャルトリートメント①
――根管の拡大・形成
section 1　ラバーダム防湿
section 2　アクセスキャビティの形成と，根管口の探査
section 3　根管口の明示と，根管上部の形成
section 4　穿通と作業長決定
section 5　予備拡大（グライドパス）
section 6　根管拡大・形成
section 7　切削器具
section 8　拡大・形成のまとめ

CHAPTER 7
エンドのイニシャルトリートメント②
根管洗浄・貼薬
section 1　根管洗浄
section 2　根管貼薬

CHAPTER 8
エンドのイニシャルトリートメント③
根管充填

CHAPTER 9
リトリートメントと CBCT，マイクロスコープ
の応用

CHAPTER 10
エンドドンティック・サージェリー―歯内療法に
付随した外科処置

CHAPTER 11
非歯原性疼痛，口腔顔面痛の鑑別診断―歯に痛み
の原因が見当たらないときに考えるべきこと
section 1　痛みの概論
section 2　外傷後有痛性三叉神経ニューロパチー（神経障害性疼痛）
section 3　筋筋膜性疼痛
section 4　三叉神経痛
section 5　口腔内灼熱症候群（舌痛症）
section 6　帯状疱疹後三叉神経痛

索引