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CAMBRA

CAMBRA

読み

きゃんぶら

説明

患者のう蝕リスクを簡易的に評価するシステム。初めはアメリカのう蝕予防の専門家が、う蝕リスク評価項目とそれに付随するう蝕予防方法を考案した。そのシステムに則って行われた大規模コホート研究の結果をもとに手直しが加えられ、2007年アメリカのフェザーストーン教授によって発表されたのが現在のCAMBRAである。CAMBRAは、以下の2つのフェイズより成り立っている。
フェイズ1:患者の「疾病の指標」「危険因子」「防御因子」を特定するフェイズ
フェイズ2:フェイズ1をもとに患者の実際のう蝕リスクを評価するフェイズ
CAMBRAでは、以下の「4つの疾病の指標」に一つでも該当する患者は、即座に「う蝕リスクが高い」と評価される。
① レントゲン上で象牙質まで達するう窩
② レントゲン上で確認できるエナメル質に限局するう窩
③ う窩はないが、白斑が肉眼で確認できる
④ 過去3年間の修復処置の既往
上記の指標にあてはまらない患者の場合は、9つの「危険因子」と11の「防御因子」を勘案しながらリスク評価を行う。