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廃用症候群

廃用症候群

読み

はいようしょうこうぐん

説明

身体の不活動状態により生ずる二次的障害のこと。身体的要因、心理的要因、環境的要因などから不動になり廃用症候群に繋がる。長期間の安静臥床が原因となるため、早期離床や早期リハビリテーションが推奨される。高齢者はフレイルになりやすく、身体的機能の低下だけでなく心理的にも落ち込みやすくなる。また、周囲の必要以上の介助がそれらを増長する危険もある。

病態は、筋の萎縮、骨の萎縮、関節の拘縮が起こり、運動耐容能が低下する。不動になると循環器系にも影響を及ぼし、起立性低血圧や静脈血栓を起こす。その他、無気肺、低栄養状態と体重減少、食欲の低下、便秘も見られる。また、うつ、不安、見当識障害、せん妄、睡眠覚醒リズム障害なども認められる。

 

手指の運動障害のため、自分で行う口腔管理は不十分になる。そのため、歯周病管理は患者の状態を評価しながら可能な方法を選択する。歯科衛生士は専門的口腔健康管理を定期的に実施することが必要である。

 

 

引用

『患者さんのエイジングに備える高齢者への歯周治療と口腔管理』